チャドウィック（左）とアンドレッティ

　アンドレッティ・グローバルは9月のシーズン終了後にテストを実施し、ジェイミー・チャドウィックにインディカー・シリーズの車両をテストさせることを明らかにした。 【動画】スティング・レイ・ロブ、クラッシュで宙舞う。｜インディカー第11戦アイオワ 　26歳のチャドウィックは現在、インディカー・シリーズ直下のインディNXTにアンドレッティから参戦中。ロードアメリカでの第6戦では初優勝を飾るなど好走を見せており、ランキング5番手につけている。 　そんなチャドウィックは、9月30日にバーバー・モータースポーツパークで行なわれるテストでインディカーを初めてドライブすることになる。これまでイギリスGT選手権やWシリーズなどでも活躍し、女性ドライバーとして随一の実績を残してきたチャドウィックが、インディカー昇格への第一歩を踏み出した。 「今年後半にバーバー・モータースポーツ・パークでアンドレッティ・グローバルから初めてのインディカーテストに参加できることになり、信じられないほど興奮しています」 　チャドウィックはそう語る。 「この機会を与えてくれたチームに心から感謝しています。私にとってはとても楽しみなことです。インディカー・シリーズが私の目標であることに変わりはないので、カレンダーの中で最も厳しいサーキットのひとつで、その日にできるだけ多くのことを学ぶのが待ちきれません」 　インディNXTでは前身のインディ・ライツから数えて13年ぶりとなるフル参戦女性ドライバーとなったチャドウィック。Wシリーズ3連覇という実績を引っ提げて2023年から参戦をスタートすると、初年度はトップ10フィニッシュ5回でランキング12位という結果だった。 　しかし2年目となった今シーズンに飛躍を遂げると、インディアナポリスのロードコースで3位表彰台を獲得。女性ドライバーとしては、2010年ケンタッキー戦のピッパ・マン以来となる好成績を手にした。そして前述のロードアメリカではポールポジションから完璧なレース運びで優勝。同シリーズの女性ウイナーは3人目、ロード／ストリートサーキットに限れば初の快挙となった。 　その成長ぶりに感銘を受けていると語るのが、アンドレッティ・グローバルのCEOであるマイケル・アンドレッティ。彼はチャドウィックのテスト参加に際して次のようにコメントを寄せた。 「ジェイミーが我々のインディNXTプログラムを通してドライバーとして成長する様を見るのは喜ばしいことだ」 「彼女がルーキーシーズン後の冬の間に行なった努力は明らかで、その進歩には感心させられた。今年のインディNXTは本当に競争が激しく、ジェイミーの活躍ぶりは彼女のスキルとポテンシャルの高さを証明するものだ」 「我々はそういったハードワークが結果として報いることを信じており、彼女にこのチャンスを与えられることに興奮している。9月に彼女がどんな走りを見せてくれるのか、我々全員が楽しみにしている」