ソニーのMR技術活用、「タイムトリップタクシー」運行へ…江戸時代の浮世絵の世界を体験
ソニーグループは11月27日、複合現実(Mixed Reality)技術を活用した「タイムトリップタクシー」を12月から運行すると発表した。このサービスは、エンタメ体験ができるモビリティ「MR Cruise(MRクルーズ)」プロジェクトの第一弾として展開される。
「タイムトリップタクシー」は、大和自動車交通と共同で運営され、MRクルーズ体験ができる設備を搭載したタクシーに乗車し、東京都台東区の浅草・谷中・上野エリアを巡るものだ。乗客は、実際の車窓に映る景色と、その場所に関連したCGや音声を同時に体験することができる。
サービスのテーマは浮世絵と江戸文化。乗客はあたかも時間を行き来しているような感覚を味わえるという。これは、ソニーが「Sociable Cart(ソーシャブルカート):SC-1」の開発で培った技術を応用したものだ。
サービス期間は2024年12月7日から2025年1月13日までで、台東区とクラブツーリズムの後援を受けている。ソニーグループは、この技術を様々な場面に展開し、「すべての移動を楽しい移動へ」進化させていく。
この新サービスは、テクノロジーと観光を融合させた新しい体験を提供するものだ。従来の観光とは一線を画す革新的なアプローチにより、観光産業に新たな可能性をもたらすことが期待される。
また、地域の歴史や文化を体験的に学べる教育的側面も持ち合わせており、観光客だけでなく地元住民にとっても魅力的なサービスとなる可能性がある。
レスポンス 森脇稔