【全日本総合バドミントン2024】5回目の日本一をねらう渡辺が田口とのペアで初戦突破! 緑川&齋藤も白星発進!
日本の頂点をかけて争われる第78回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会2日目は、各種目の1回戦(女子シングルスは36ドローのため、2回戦まで)が行なわれた。ここでは混合ダブルスのダイジェストを紹介する。 【トーナメント表】全日本総合バドミントン2024ミックスダブルス 【混合ダブルス】 東野(現姓・五十嵐)有紗とのペアで、東京、パリと五輪2大会連続銅メダル。2017~2020年に全日本総合を4連覇している渡辺勇大(BIPROGY)が、田口真彩(ACT SAIKYO)とのペアで初参戦。「初戦なので緊張して、いいプレーをするのは難しかった」という田口に硬さが見られ、僅差でゲームが進んだ。 それでも第1ゲーム中盤以降、大学生の安保武輝/中原鈴(筑波大)を圧倒。サービスまわりから主導権を握り、21-13、21-12で2回戦進出を決めた。試合後、「試合に出るからには優勝が目標。(田口の緊張は)気にしていません(笑)。緊張は受け入れることが大事なので」と渡辺。パートナーが変わっても、5回目の頂点に向けて迷いはない。 唯一のA代表ペア、世界ランク15位の緑川大輝/齋藤夏(NTT東日本/ACT SAIKYO)も、大学生ペアにストレート勝利を収めた。相手の野口翔平/青木もえ(筑波大)は、女子の齋藤に的確にシャトルを集めるなど意図のあるラリーを展開。しかし、齋藤はひるむことなく受けて立ち、積極的に前へ。相手を崩したところで、緑川が緩急自在のショットを打ち込み点差を離していった。 最後はネット前に浮いたシャトルを、齋藤が叩き込んでゲームオーバー。いい流れで2回戦進出を決めた。「自分たちが日本のエースとして引っ張っていけるように、日本国内の大会でもしっかり優勝できたらと思います」(緑川)と気合十分だ。 B代表の西大輝/佐藤灯(龍谷大/ACT SAIKYO)、霜上雄一/保原彩夏(日立情報通信エンジニアリング/ヨネックス)も、ストレート勝利で2回戦進出。攻守でコンビネーションが冴えていた。 全日本社会人優勝以来のペア結成となった古賀輝/福島由紀(NTT東日本/岐阜Bluvic)は、竹内宏気/内山真希(岐阜Bluvic)と対戦。世界レベルのレシーブ力、カバー力、ショット力を披露して第1ゲームを21-10で先取。しかし、第2ゲームは終盤まで大接戦。1点を奪い合う展開でも笑顔を絶やさず、時には古賀のダイビングレシーブでラリーをつなぎ、21-19で勝ちきった。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部、吉井信行、平野貴也 写真/井出秀人