「怖い思いをしたんですね」「お身体は大丈夫ですか?」天皇皇后両陛下3回目の能登ご訪問 地震と豪雨に見舞われた輪島市で被災者に寄り添われる
天皇皇后両陛下は、12月17日、豪雨災害の被災者を見舞うため、石川県輪島市を訪問されました。能登の被災地訪問は3月、4月に続き3回目です。 【画像】被災地を訪問された天皇皇后両陛下(輪島市久手川町) 沿道には多くの人々が集まり、両陛下は車の窓を開け、手を振って応えられていました。 元日の地震から復興に向かうさなか、9月、豪雨に見舞われた能登半島。 輪島市・久手川町では川が氾濫し、住宅が押し流され4人が犠牲になりました。 現場には瓦礫や日用品など、災害の爪痕が今も残っています。 市長の説明に頷きながら、被害のすさまじさを実感された両陛下。 静かに黙礼されました。 次に向かわれたのは、今も51人が避難している輪島中学校。 陛下は「いかがでいらっしゃいますか?」、皇后さまは「おうちはどのあたりに?」などと尋ねながら、一人一人の体験に耳を傾けられました。 中には涙ぐむ人の姿もあり、「怖い思いをしたんですね」「お身体は大丈夫ですか?」などと気遣われました。 市中泰雄さん: わざわざこんな寒い輪島まで来ていただいて。本当にありがたく感謝しています。 吉岡久美子さん: 1月1日に地震で家が全壊でなくなり、やっとの思いで仮設に入ってこれからという時、9月21日に水害に遭って。「そうですか、つらかったですね」というお言葉で、温かみのあるお声とまなざしで言葉をかけていただいて、本当に元気をいただきました。 続いて、救助活動にあたった警察と消防、自衛隊の代表と面会されました。 両陛下は災害時の救助や捜索の状況について尋ね、労いの言葉をかけられました。 度重なる災害に立ち向かい、生活を立て直そうとしている人たちの姿を心に刻まれた両陛下。 安心できる生活が一日も早く戻ることを願われていました。 (「皇室ご一家」12月22日放送)
皇室ご一家