金沢の名牝ハクサンアマゾネス引退式で吉原寛人騎手が涙、涙「僕の心の支えになってくれて…」
3日、金沢競馬場でハクサンアマゾネス(牝7、加藤和)の引退式が行われた。関係者が出席し、多くのファンが重賞最多勝日本タイ記録の25勝を挙げた名牝を見送った。 オーナーの河■(■は崎の大が立の下の横棒なし)五市氏は「金沢に来てから5年間、皆さんの期待に応えてくれたと思います。特別な25勝を挙げたハクサンアマゾネスには感謝しかありません。父のシルポートも母のオークヒルも自分で持っていた馬で、誇りに思うし、引退式にたくさんお越しいただき、感謝しています」とあいさつした。 管理した加藤和義調教師は「感謝しかなく、娘を嫁に出すような気持ちですが、これから先、アマゾネスの子供が金沢で走ってくれることを期待して、お母さんになってもらいたい」と笑顔で思いを語った。 また、騎手時代にコンビを組み、勝負服姿で登場した堀場裕充調教師は「携われたのは光栄なことですし、これからの調教師人生に貴重な経験をさせてくれたアマゾネスには感謝しかありません。アマちゃんありがとう、そしてお疲れさまでした」とねぎらった。 主戦を務めた吉原寛人騎手は「こんなすてきな引退式を用意してくださってありがとうございます」と切り出すと、涙で言葉を詰まらせた。「この5年間、僕の心の支えになってくれて、苦しい時も重賞を勝たせてくれて感謝しかないです。アマゾネスは長島厩務員さんのおかげでたくさん勝てたと思いますし、本当に長島さんにも感謝したいと思います。寂しくなりますけど、アマゾネスの子供に乗れる日を楽しみに頑張りたいと思います」と目を真っ赤にしながら、頭を下げた。 担当した長島厩務員は「僕も(吉原騎手の涙に)もらい泣きしちゃいました。6年間、アマゾネスを世話してきて、かわいい子です。無事に北海道に帰せたことが何よりです。今までありがとうございました」と最後に感謝を伝えた。