発酵食品の魅力知って 明治19年創業の老舗こうじ店の挑戦 こうじづくり体験、宿泊施設の営業
ほぐし終わったら、「室蓋(むろぶた)」という木の箱に移し、さらに発酵させれば米こうじの完成です。 参加者(原村から)・齋藤聖美さん: 「直接、こうじと触れることができたのが、ものすごい私の中で喜びが生まれて、今、こうじの温かさみたいな、ほっこりした気持ちになってる」
■宿泊の営業を始める
店はもう一つ、新たな取り組みを始めます。 それは一棟貸しの宿泊施設「信州 こうじやの宿」の営業です。 若宮糀屋 若女将・花岡慶子さん: 「半分は店舗、仕立て屋だったので部屋の壁を全部壊して広い部屋の空間に。静かな空間でゆっくり過ごせるかな」
こちらの建物は築約100年。社長の母方の祖父が営んでいた元テーラーです。 20年ほど空き店舗になっていましたが、リノベーションを手掛ける大学生のサークルの力を借りて改修しました。
リビングダイニングは柱や梁を残しつつ、壁を取り払って開放的な空間に。 和室は琉球畳を使用。ふすまなどの建具には当時のものを残しました。
■「こうじ」の魅力を知って
営業は10月末から。ここに泊まって、こうじづくりを体験してもらう宿泊プランも練っています。 若宮糀屋 若女将・花岡慶子さん: 「こうじづくりを楽しんでもらいながら、ゆっくり過ごすことで自分を見つめ直して、信州や岡谷を楽しんでもらいたいという意味を込めて、宿泊施設を始めようとしています」
挑戦を続ける老舗こうじ店。 発酵食品の魅力を広めています。
長野放送