次の夢は「メルセデスランキング1位」新人戦Vの荒木優奈
◇国内女子◇JLPGA新人戦 加賀電子カップ 最終日(6日)◇グレートアイランド倶楽部 (千葉)◇6589yd(パー72) 【画像】ルーキー政田夢乃、スイングを語る 最終18番で2打目をグリーン左の池に入れ、ボギーフィニッシュだった。この日のスコアは6バーディ、5ボギーと出入りの激しい「71」だった。それでも、後続に2打差をつけ、荒木優奈は完全Vで新人戦を制した。「2日間の貯金があったのでボギーを打っても焦らずプレーできました」。スタート前の3打リードが生きた。 出だし1番を1.5mのパーパットを外し、5番(パー5)は3打目がバンカーに捕まり、7番(パー3)はグリーンを外し、前半はボギーを重ねた。しかし「前半の途中から徐々にショットが良くなってきたのであとはパターが入ったらいける」と思った。8、10番で2m、13番で7m、14番で1.5m、15番で50㎝を沈めて、巻き返した。バタバタの一日でも「プロデビュー戦で優勝できたことはすごくうれしい」と素直に喜んだ。
宮崎・日章学園高3年で受験した昨年プロテストは最終テストで敗退。「やっぱり悔しかった。だから1年間を頑張れたとおもう」と、クラブから見直して今年4位で合格した。前週の最終QTは37位で、うまくいけば来季ツアーは第1回リランキングまでの前半戦(今季実績は6月ニチレイレディスまで16試合)にフル参戦できる。
プロになる目標は達成した。「次は小さい頃からの夢だった賞金女王…だったけど変わって今はメルセデスランキング1位を狙いたい」という。出身プロのツアー優勝数155と、47都道府県で1位の熊本生まれの19歳は「ドライバーが得意ではないので、フェアウェイに乗せられるようにオフの期間で精度を高めていきたい」。ルーキーシーズンに向け、力を蓄える。(千葉県長南町/松島流星)