格闘技界を揺るがした平本蓮のドーピング疑惑…検査結果は“シロ”、それでも疑いの目が消えなかったのはなぜか?
今回の騒動を簡単に言えば「疑わしきは罰せず」だ。平本への批判は、裁判で無罪になった人間を「でもアイツがやったに決まってる。やってないなら潔白を証明してみせろ」と言うようなもの。確かに平本の説明は疑わしいと思われるようなものだった。しかしだからと言って“クロ”だとは決めつけられない。 これからRIZINのルールが変わり、より厳密な検査体制になるのは悪いことではない。騒動が日本格闘技界におけるアンチドーピングの流れを加速させたのだ。 もう一つ、期待したいのはネットでの罵詈雑言、確たる根拠のない誹謗中傷が少しでも収まること。これはドーピング問題に限った話ではない。トラッシュトークは選手同士に任せておけばいい。 RIZINの会見を受け、平本はインスタグラムで謝罪の意を表明。8日になると元RIZIN王者のクレベル・コイケを挑発し、対戦を要求。クレベルも「反省しろよクソレン」と返し、何か“いつもの光景”が戻ってきたようでもある。平本を嫌う者は嫌い続けるだろう。ただ感情とルールは別物なのだと言うしかない。 文●橋本宗洋
【関連記事】
- 4万8117人が大熱狂!『超RIZIN.3』平本蓮が朝倉未来に138秒で衝撃KO勝ち「1Rが特に勝負だなと思った」 敗れた未来はインスタを更新し…
- 朝倉未来vs平本蓮を実現させた意味とは? 榊原信行CEOが「今の瞬間だから戦うに値する」と激白した若武者の加速的進化【超RIZIN.3】
- 「フェザー級で壁にぶち当たる」亀田大毅氏が井上尚弥の”将来の階級転向”に持論。4団体統一は「年齢的にも…ちょっと厳しいかな」
- 令和の”因縁カード”朝倉未来vs平本蓮は19年前の吉田秀彦vs小川直也に匹敵!? 榊󠄀原信行CEOは「生き様をかけた闘い」と断言【超RIZIN.3】
- 「全然死んでない」“塩試合”で平本蓮に漂わせた不気味さ。斎藤裕を相手に噛みしめた成長「俺は着々と強くなっている」