崖っぷちのヤンキースが2桁11得点大勝!ボルピーが逆転グランドスラム ジャッジにもWS初適時打!ブーン監督「世界に衝撃」へまず1勝
「ワールドシリーズ、ヤンキース11-4ドジャース」(29日、ニューヨーク) ワールドシリーズ開幕3連敗で崖っぷちに立たされていたヤンキースが、逆転勝利で踏みとどまった。三回にボルピーが起死回生の逆転決勝満塁弾を放ち、八回には好走塁から一挙5得点で2桁11点をマーク。チームに流れを生み出した。 【動画】ファンの妨害にベッツがブチ切れ 2人がかりでグラブからボール強奪「典型的なゴミファン」 三回、ジャッジが死球を受けて出塁するとスタンドの空気が変わった。ドジャースのハドソンに強烈なブーイングが飛び、沈んでいたヤンキースタジアムが息を吹き返したかのように盛り上がった。 その後、2死満塁からボルピーが左翼席へ逆転のグランドスラム。本拠地は興奮のるつぼと化し、ホームに帰ってきたボルピーはジャッジとジャンプしながらエルボータッチをかわした。 さらに1点差に迫られた六回にはウェルズが右翼へ完璧なソロアーチ。再びリードを広げると、八回にはダブルスチールを成功させるなど、守りに入ることなく攻勢を強めた。バーデューゴの二ゴロ間で三塁走者のボルピーがヘッドスライディングでダメ押し点を奪うと、トーレスの3ランで息の根を止めた。さらにソトが二塁打で続き、ジャッジには今シリーズ初タイムリーが生まれるなど終わってみれば11得点の大勝だ。 過去、ワールドシリーズで開幕3連敗を喫したケースでは100%の確率でスイープされていたヤンキース。そんな不吉なデータを払拭し、反撃へと転じる1勝を挙げた。ブーン監督は前夜の試合後、「素晴らしい物語となって世界に衝撃を与えたい」とファイティングポーズを崩さなかった。 その上で「われわれは明日の試合に勝とうとしている。次の試合でリードを奪って勝利し、さらに次の1勝を取る。そこから先に進むことを目指している」と力を込めていた指揮官。バーデューゴは試合後のグラウンドインタビューで「きょうの試合が最後になるかもしれないということは分かっていた。明日も全力で頑張りたい。そして勝ちたい」と意気込んだ。 15年ぶりとなるワールドシリーズでの白星を挙げ、第5戦はサイ・ヤング賞右腕のコールが先発マウンドに上がる。