脊髄梗塞を発症した“ひろみちお兄さん”佐藤弘道「1人で抱えていたら、たぶん今ここにいなかった」SNSの応援コメントと妻へ感謝
“ひろみちお兄さん”こと佐藤弘道さんと妻・久美子さんが、弘道さんのリハビリ生活、夫婦の関係性について振り返りました。 【写真23枚】懸命にリハビリに励む佐藤弘道(ひろみちお兄さん)の写真を見る 『おかあさんといっしょ』(NHK)で12年間にわたり“たいそうのお兄さん”を務めた弘道さん。今年6月に脊髄梗塞(せきずいこうそく)を発症したことを発表し、大きな話題となりました。 脊髄梗塞とは、何らかの原因により、脊髄に血液と酸素が届かなくなって起きる病気です。弘道さんは一時、下半身麻痺(まひ)となり活動を休止していましたが、治療とリハビリの末、8月に退院。現在はリハビリを続けながら、徐々に活動を再開しています。 そんな弘道さんと、弘道さんを支えてきた久美子さんが、『ジツハなジツワ~#今夜の好奇心~ 独占密着!すべてが初公開SP』に出演。 めざましmediaは、収録を終えた弘道さんと久美子さんにインタビュー。この約5ヵ月を振り返って思うこと、お互いに伝えたいこと、今後目指していることなどを聞きました。
家族も知らなかった、30階までの階段トレーニング
――マンションの階段を30階まで上ってリハビリをしているそうですが、最初は何階くらいから始めたのですか? 弘道:最初から30階まで上りました。入院中は寝て、食べて、動いて、休憩して…と24時間、リハビリを中心とした生活だったんですけれど、退院したらリハビリに集中できる時間がすごく少なくて。 何かできないかなと思ったときに、それまで基礎トレーニングを積んで体力を培っていたので、階段上りを始めました。今は、週に2~3回はやるようにしています。 ――特に病気やケガを抱えていない大人でも、30階は大変だと思います。 久美子:なかなか上らないですよね(苦笑)。 ――この“階段トレーニング”があるからこそ、現在の筋力を維持しているのでしょうか。 弘道:今も下半身に麻痺があるんですが、そうすると筋力が落ちるのも早いんです。筋力が落ちる前にトレーニングを積んでいかないと、現状維持もできなくなってしまう。だからもう、やるしかないという感じですね。 久美子:一段ずつではなくて、一段抜かしで上ったりもしています。最初に「一段抜かしで上ってきた」と聞いたときは、「え!行けたの!?」と驚きました。そもそも初めは、階段トレーニングをしていることを、家族の誰も知らなかったんです。 弘道:ふふふ(笑)。 久美子:ある日、いつもトレーニングをしているはずの場所にいなくて、息子たちと「お父さんいなくなった!」「どこ?外歩いてる?」「いない!」って慌ててたら、階段を上っていて…(笑)。ビックリしました。陰で努力していたのですね。