脊髄梗塞を発症した“ひろみちお兄さん”佐藤弘道「1人で抱えていたら、たぶん今ここにいなかった」SNSの応援コメントと妻へ感謝
「ありがとう、しかない。相当大変だったと思う」(弘道)
――今、お互いに伝えたいことはありますか? 弘道:僕はもう「ありがとう」しかないですね。相当大変だったと思うんですよ、肉体的にも精神的にも。僕が抱えていた仕事(※)も今、妻が全部代わりにやってくれているんです。長男もスタッフとして、一緒に地方へ行ったりしています。そういう意味でも、本当に「ありがとう」ですね。 ※久美子さんは『テレビ体操』(NHK)の元アシスタントで、現在は弘道さんが代表を務める会社の体操教室でスタッフを務めています。 ――最近では、久美子さんが『サクッと!エクササイズ スタプラ』(フジテレビ/2024年9月終了)に出演していました。 久美子:2024年4月に番組が始まった頃は、弘道さんが講師として出演していました。その後、いろいろな方が講師を務め、9月分の最後の収録前に、番組スタッフの方が私に声をかけてくれたんです。「弘道さんじゃなくて、私ですか!?」と思わず聞き返してしまいましたが、弘道さんがやってきたことを番組の皆さんが大事にしてくださっていると知り、挑戦しました。
「人間って、頑張りすぎると疲れちゃう」(久美子)
――久美子さんの出演に、多くの反響がありましたね。久美子さんから弘道さんに伝えたいことはありますか? 久美子:頑張りすぎないでね、って言いたいです。この病気になって、今すごく頑張っているんですよ。たぶん、頑張る以上に頑張っちゃっている。でも人間って、頑張りすぎると疲れちゃうじゃないですか。どうしても、どこかで疲れが出てしまうと思うので、頑張りすぎないで頑張ってほしいですね。
「弘道さんが伝えてきたことは、間違いではなかった」
――今後、目指していることなどあれば教えてください。 弘道:これまで体を動かす仕事をメインでやってきましたが、今はそれがちょっと難しいので、どうしたら体を動かさなくても今までの仕事ができるか、考えています。 あとは、健康の伝え方ですね。たとえば、僕が実際にやってきたリハビリの内容を紹介できれば。僕が皆さんの声に支えられたように、今度は自分が成功例をつくって見せていくことで、今、同じ病気で苦しんでいる方や、他の病気やケガでリハビリを頑張っている方に、少しでも参考になるかなと。そういうものを提供できるような人間になりたいです。 ――どんな状況でも、みんなを元気づける“ひろみちお兄さん”ですね。 弘道:ははは(笑)。ほとんどのスポーツは“走る”動きが基本になりますが、今、自分自身が走れないので、何かできることはないかなと、いろいろ考えています。 久美子:今回、病院やリハビリの先生方が皆さんおっしゃっていたのが、小さい頃から体を動かすのが好きで運動習慣があったからこそ、こういう大きな病気になっても回復が早かったということ。「どうしたら動かせるかな」とか「ここがダメなら、こっちをどうにかしてみよう」と、考えたり動かしたりする感覚が良いそうです。 だから、弘道さんがいつも講演会で「小さい頃から遊びは必要。遊んで運動して、好きなスポーツをやってみよう」と伝えてきたことは間違いではなかったと、先生方の話を聞いて私は思いました。 そのメッセージを伝え続けることが、弘道さんの役割なのかもしれません。あとは、「病気になってもケガをしても、体を動かせたら楽しいよ」ということを、たくさんの方につなげる“パイプ役”になってもらえたらいいなと思っています。 ――これからの活動も楽しみにしています。 久美子:まだまだ、休んでる場合じゃないですね(笑)。 弘道:ははは(笑)。
めざましmedia編集部