海外の日本人コミュニティーを支えた邦字紙、苦境から未来をつなぐ
邦字紙存続のカギは、言語を土地のものへと変容させていくこと。それが現地コミュニティーに溶けこんだひとつの証なのかもしれない。高木ラウルさんも力を込める。 「まだまだブラジルの日本の新聞は続きます。大丈夫ですよ」 --- 室橋裕和(むろはし・ひろかず) 1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイ・バンコクに10年在住。帰国後はアジア専門の記者・編集者として活動。取材テーマは「アジアに生きる日本人、日本に生きるアジア人」。現在は日本最大の多国籍タウン、新大久保に暮らす。おもな著書は『ルポ新大久保 移民最前線都市を歩く』(辰巳出版)、『日本の異国 在日外国人の知られざる日常』(晶文社)、『バンコクドリーム 「Gダイアリー」編集部青春記』(イースト・プレス)、『おとなの青春旅行』(講談社現代新書、共編著)など。