ルノー「普通のカタチ」やめて斬新デザインSUVを導入 スタイルと実用性の両立へ
エンブレム・コンセプトは今後のラインナップを暗示
エンブレム・コンセプトは大胆なクーペSUVの形状をしている。量産バージョンは数年以内に登場する可能性が高いが、ヴィダル氏は今後のラインナップを正確に表現したデザインだと語る。 「エンブレム以前のクルマは、少し誤解を招くものだったかもしれない。5、4、トゥインゴと並んでいるが、5と4はレトロフューチャーなデザインで、トゥインゴは生産が中止されたわけではないが、初代モデルのデザインに戻ろうとしている。しかし、それは大きな誤解を招く。すべてのデザインはそれぞれクルマ固有のものだからだ。ルノーは3台続けて出したので、人々は『これはルノーの新しい取り組みなのか?』と尋ねてくる」 「エンブレムは、デザイン面で次なる展開をよりよく表現している。ゆったりとした形状で、ミニマル過ぎず、しかし最新のセニックよりもシンプルだ」 「欧州では、ステーションが次々と姿を消していくのは残念だという声が多いが、EVには低く流線型で実用的な車体が良いと思う。EVのブランドとして、航続距離や自動運転なども重要だ。しかし、同時に美しさも求められる。スポーツワゴンは美しい。寸法やプロポーション、ユーザーにとっての利便性など、賢明で魅力的なクルマを作るにはどうすればいいだろうか?」 エンブレムは将来のエクステリアデザインを予告するものだが、2028年以降のインテリアについては、以前のセニック・ビジョン・コンセプトですでに示されているという。 新世代のインテリアは「簡素化」に焦点を当てており、「画面上のインタラクションを再発明し、安心感や変化をもたらし、『とてもシンプルだ』と思わせること」が課題だとヴィダル氏は述べた。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部