前半終了間際にもトライを決められ肩を落とす日本代表フィフティーン(カメラ・小林　泰斗)

◆ラグビー▽リポビタンＤチャレンジカップ２０２４　ニュージーランド―日本（２６日、日産スタジアム） 　世界ランク１４位の日本は、同３位のニュージーランド代表（ＮＺ）に１９―６４で黒星。昨年のＷ杯準優勝のラグビー王国に計１０トライを許し、完敗した。 　先制は日本。５分、敵陣でのラインアウトを起点に、ＳＨ藤原忍（東京ベイ）がＷＴＢナイカブラ（ＢＬ東京）にノールックパス。相手守備網を破ってトライを挙げた。ＮＺも同１２分、敵陣でボールを奪い返すと左に展開し、ＷＴＢテレアがトライ。キックも決まり７―７と同点とした。個人技のオールブラックスは１６分、ロックのトゥイプロトゥが日本の守り３人を剥がしながら、日本のインゴールにねじ込み勝ち越した。 　日本は前半１９分、敵陣左サイド深くのラインアウトから攻め、ＮＯ８マキシ（東京ベイ）が沈めて１２―１４。直後にはロックのディアンズ（ＢＬ東京）が約６０メートルの独走トライを決めたかに見えたが、直前のプレーで反則があり取り消しに。ＮＺは直後の２２分、再開のスクラムから一気に運んでＣＴＢプロクターが追加点。同２５分にはフランカーのケイン、３１分は同フィナウ、３５分にプロップのトシと４連続トライ。４０分はラインアウトモールを押し込み、前半だけで７トライを挙げて４３―１２で折り返した。 　後半は４分、ＮＺのＳＨロイガードが日本のＤＦを引きずりながらトライ。得点を５０点に乗せる。日本も１６分にＦＢ矢崎由高（早大）のゲインからＮＺインゴールまであと１メートルに迫るが、取り切れず。２８分にＦＷヘル（東京ベイ）が敵陣２２メートルライン付近から走ってトライを挙げて１９―５０としたが、３８分、４１分にこの日初キャップのＢＫラブに連続トライを許し、２桁トライを献上する完敗を喫した。 　▽立川理道主将「最初の方からプレッシャーをかけていたけど、スコアを挙げた後、逆に相手からのプレッシャーを受けて、なかなか（いい形で）８０分間をプレーできなかった。（収穫は）自分たちの良かったところはゼロではなかったと思う。セットピースからトライを取れたのは良かったと思う。これだけの観客の皆さんが来てくださって力になりましたが、勝利を届けることができなかった。この敗戦を受け入れて、前に進んでいきたい」