公務員は安定ではなかった...元自衛官が職場に満足してても「転職活動をやめない」理由
疲れた心を回復させる自分なりのルーティンを
メンタルダウンしないためには、普段から自分の心を回復させる術を複数持っておくことも大切です。私はメンタルダウンしてから、二度と同じようなことが起こらないよう、心を安定させるためのルーティンをいくつも作っています。 まず、朝は早起きして、外で太陽光を浴びることを意識しています。 通勤のときには近所のお寺にお参りして、「社会人として頑張ってきます」と手を合わせます。帰りにもお参りして「今日も何とかうまくいきました」と報告し、気持ちを切り替えるきっかけにしています。 お寺や神社はお願い事をする場所という印象が強いかもしれませんが、報告と御礼をするだけでも心が軽くなります。SNSでこの方法を紹介したところ、実践してみたというフォロワーさんからも良い感想をいただけました。日本人にはお寺や神社が「効く」のでしょうね。 職場では、いきなり仕事に手をつけず、コーヒーを飲みながら15分ほどかけて、その日の仕事の全体像を見渡し、進め方を考えます。仕事中は、休憩時間を利用して散歩に行き、リフレッシュしています。 帰宅後によく行なうのが、お香を焚くことです。1日が終わって眠るころになると、過ぎ去ったことへの後悔や未来に対する不安が頭の中に浮かんできがちです。そんなときにお香の香りを楽しみながら立ち上る煙を見ていると、不安定な心がだんだんと落ち着いてきます。 心の問題は気合いで乗りきれると考える人もいるかもしれませんが、疲れた心は短時間では回復しないと、メンタルダウンの経験から痛感しました。小さな心の回復イベントをたくさん用意しておき、ちょっと疲れたら、すぐに回復させる。そのほうが回復が早いと感じています。 ルーティンのほかにお勧めしたいのが、「やさしい世界」をたくさん持つことです。仕事をしていると否定されたり、叱られたりすることがあります。そんなとき、仕事に依存しすぎていると「職場での否定=人生の否定」と悲観的に考えてつらくなってしまいます。 時間を忘れて没頭できる趣味、心ときめく推し活、身体も心もすっきりする運動。何でもいいので、自分の否定されない「やさしい世界」を持ち、休日はその中で気分よく過ごしましょう。そうすれば、仕事のダメージをまともに受けることは減っていきます。