【50代、3カ月で「使える筋肉」を増やす③】ストレスで固太りぎみ、60㎏超えの52歳。筋肉を増やして代謝を上げたい!最初にやるべきことは何?
アーチが崩れ、土踏まずがなくなっていることを、KAORUさんは見逃さなかった。 こうして、3カ月の筋活プランがだいたい決まった。
フォームローラーでのリリースは初めての小川さん。太ももをローラーに乗せてスライドさせると、後ろも前も横も「きゃーっ」と声が出るほど痛かった!
内ももにローラーを挟むだけ。それだけで絶叫してしまった小川さんは、内ももが硬くなりすぎている証拠。涼しげなKAORUさんによれば「毎日やっていれば、すぐに痛くなくなるから絶対大丈夫!」とのことだ。 はたして、どうなることだろう? 楽しみになってきた。
管理栄養士、麻生れいみさんによる食生活の改善
次にメスを入れるべきは、小川さんの食生活だ。こちらは管理栄養士の麻生れいみさんがチェックしてくれる。
小川さんの日常の食事を写真に撮って、数日間報告してもらった。それがこちら。 基本的に朝食は食べない。 昼食:パスタ(ミニサラダ、パン、スープ付き) 間食:マドレーヌ、さらにカフェでコーヒーとバスクチーズケーキ 夕食:ハーブティーと餃子
こちらの日も、朝食なし。 昼食:コーヒー、前夜と同じく餃子 夕食:外食にてdragonハイボール(紹興酒ソーダ割り)とチゲ味噌ラーメン
朝:ハーブティーのみ 昼食:キッチンカーのエスニックランチ 間食:コーヒーと台湾カステラ 夕食:ソース焼きそば、いちご 夜に会食のある日は写真を撮るのが難しい様子。お酒を飲みに行くと、もっとたくさん食べているとのこと。
とにかくタンパク質の量が少なすぎ! まずは「朝タンパク質」で増量
これらの報告を受けた麻生さん。前回(【なかなか筋肉が増えない人必見】管理栄養士の「筋肉を増やす食べ方10カ条」で、確実に筋肉量は増える!!参照)、40代からの「筋肉を増やす食べ方10カ条」を提示したばかりだったが、タンパク質の量が少なすぎることを真っ先に指摘。 「筋肉の材料はタンパク質。写真からわかるのは、食べてほしい量の半分もとれていません。しかも、朝食を食べていないのが一番の問題。これでもし昼食と夕食だけでタンパク質をはじめとする必要な栄養素をとろうとしたら、1回分の食事量がすごく増えてしまうことになります。 1回の食事で消化吸収できるタンパク質量には限界があるので、こまめに分けて食べないと筋肉増量にはつながらない。しかも、空腹からのドカ食いは血糖値スパイクの面からもおすすめできないんです。 お酒を飲んだり夜遅い食事では、朝食を食べるのは難しいかもしれません。朝の忙しい時間帯に食事を作るのも大変でしょう。それなら、ともかく朝にタンパク質を追加してみて。固形物じゃなくてもいい。豆乳とかヨーグルトでもいいんです。そこから卵や納豆なども増やしていけるといいですね。 これからの人生を健康に生きていくには、50歳を過ぎた今、生活習慣を変えたらまだ間に合うと思うんです。3カ月間頑張って変えてみませんか?」(麻生さん) こんなふうに、二人の専門家の指導で小川さんの筋活プランが進んでいった。