JP日本郵政Gが4年ぶりV 鈴木亜由子が5区で新谷と激しい首位争い、復帰の廣中も快走【クイーンズ駅伝】
◆後半はフィニッシュまで熾烈なトップ争い
4区(3.6km)、トップでタスキをつないだ資生堂はこの日、高島由香(36)が怪我のために出場出来ず、当日変更でメンバーに入ったルーキーの石田萌笑(19)、スタート直後に日本郵政のルーキー・K.カロライン(20)、さらに積水化学の楠莉奈(30)にも抜かれて3位に下がった。 去年の全国高校駅伝でアンカーを務めてゴール前の大逆転劇を見せたカロライン、後半ややスピードは落ちたが、2位の積水化学に22秒の差をつけて鈴木亜由子(33)にタスキを渡した。 シード権争いも白熱、3区で11位だったユニクロのD.N.オマレ(23)が好走、4人抜きで7位とシード権に飛び込んだ。4区で8位のダイハツと9位の岩谷産業の差はわずか5秒となった。 5区(10.0km)、日本郵政の鈴木とは22秒差の2位でタスキを受け取ったのが積水化学の新谷仁美(36)、連覇を向けて鈴木の背中を追った。序盤、新谷は落ち着いた走りを見せていたが、4㎞付近で鈴木に追いついた。鈴木もここで離されずに新谷に付いていった。6㎞付近では鈴木が新谷の横につき並走するなどお互いに駆け引きを続けた。 4㎞以上並走が続いたが、残り1㎞を切ったところで鈴木がスパート、残り500mで新谷が逆転、それでも鈴木が離されず残り200mで鈴木が再スパート、鈴木がトップでタスキリレー、新谷は1秒差でタスキを渡した。シード権も激戦で8位・岩谷産業と9位・ユニクロの差はわずか2秒となった。 アンカー6区(6.795km)、わずか1秒差でのスタートとなった日本郵政と積水化学、まずはスタートで先頭に立ったのが積水化学の森智香子(31)、1.3㎞付近で日本郵政の太田琴菜(29)の差をつけて、一時は6秒差をつけた。しかし、3.4㎞付近で太田が追いつくと先頭に立ち、森は後ろに付く形となった。 残り1.6㎞付近でも並走状態が続き、残り1.3㎞付近、下り坂を利用して、太田がラストスパート、積水化学の森は付いていけず、太田が差を拡げていった。最後の最後で力をふり絞った太田がゴールテープを切り、JP日本郵政グループが4年ぶり4度目の優勝を果たした。 シード権争いもアンカー勝負となり、プリンセス駅伝で優勝したユニクロが資生堂にわずか9秒届かず、シード権獲得とはいかなかった。 【クイーンズ駅伝 上位10チーム】 優勝:JP日本郵政グループ 2時間13分54秒 2位:積水化学 2時間14分21秒 3位:しまむら 2時間15分26秒 4位:パナソニック 2時間15分40秒 5位:エディオン 2時間15分50秒 6位:岩谷産業 2時間16分55秒 7位:第一生命グループ 2時間16分57秒 8位:資生堂 2時間17分00秒 ******シード権獲得 9位:ユニクロ 2時間17分09秒 10位:天満屋 2時間17分38秒