大雨決戦のMGC 優勝の小山直城と2位の赤崎暁がパリ内定 大迫傑は3位
◇陸上マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)〈15日、国立競技場発着〉 2024年パリ五輪の代表内定をかけたMGCが、15日午前8時に号砲。男子は小山直城選手が優勝、2位に入った赤崎暁選手とともにパリへの切符をつかみました。 激しい雨粒の中、スタート早々に130回目のマラソンとなる36歳の川内優輝選手が飛び出す展開。20キロ地点では2位集団と32秒ほど引き離します。 一方2時間4分56秒の日本記録を持つ、優勝候補にも挙げられた鈴木健吾選手が12キロの付近で途中棄権。28キロ付近では2時間6分35秒の記録を持つ細谷恭平が転倒し途中棄権するなど、有力選手にもアクシデントが起こります。 先頭を独走する川内選手は30キロ地点で、東京五輪マラソン6位入賞の大迫傑選手らが引っ張る2位集団と34秒差。それでも2位集団が徐々にペースアップ。35キロ過ぎで堀尾謙介選手が引っ張る6人集団がついに先頭をとらえます。 川内選手も離れず7人の先頭集団となり並走が続くと、レースが動いたのは39キロ付近。7月には2時間7分40秒の自己ベストを出している27歳の小山直城選手がスパート。そのまま後続の追い上げを許さず、2時間8分57秒でで優勝。2位に入ったのは2時間9分6秒で走った25歳の赤崎暁選手、ラストのトラックで猛追する大迫選手は2時間9分11秒と5秒及びませんでした。また序盤から先頭を快走した川内選手は2時間9分18秒の4位でフィニッシュしています。 これにより小山選手と赤崎暁選手が2024年パリ五輪マラソン代表内定となりました。 今大会では、男女上位2人が来年のパリ五輪マラソン代表に決定。代表枠は男女各3人で、残る1枠は12月以降のMGCファイナルチャレンジを経て選出されます。該当する大会において設定記録を上回る選手がいない場合は、MGCの3位の選手が代表に選出されます。