補強ド下手くそ!? マンチェスター・ユナイテッド歴代大損移籍6選。高額で取って安値で売却
世界屈指のビッグクラブであるマンチェスター・ユナイテッドは、過去に数多くの大物選手を獲得してきた。もちろんその中には大成し、チームに欠かせない選手たちもいるが、一方で期待に応えられず、獲得時を大きく下回る金額で売却せざるを得ない選手たちもいた。今回は、クラブ史に残る大損移籍6人をピックアップして紹介する。 【一覧】プレミアリーグ 2024/25夏の移籍情報 全20クラブ
100億超えで呼び戻しも…。2度も0円で手放すハメに
MF:ポール・ポグバ(元フランス代表) 生年月日:1993年3月15日 獲得額:1億500万ユーロ(約168億円) 放出額:フリー 差額:168億円 皮肉なことにポール・ポグバほど「大損移籍」という言葉が似合ってしまう選手はいないかもしれない。 アカデミーを経てマンチェスター・ユナイテッドのトップチームに定着したポグバだったが、2012年夏に契約満了に伴い退団する。その後、フリーでユベントスに移籍すると、すぐにブレイクし、在籍した4年間すべてでセリエAを制覇。リーグベストイレブンも3度受賞するなど、世界を代表するタレントへと成長していた。 かつてフリーで放出してしまった逸材に対して古巣マンチェスター・ユナイテッドが熱心に関心を示し、2016年夏にクラブ史上最高額となる1億500万ユーロ(約168億円)で再獲得に成功した。チームはアレックス・ファーガソン政権後に低迷期を迎えていたが、2016/17シーズンにはジョゼ・モウリーニョ監督の下でUEFAヨーロッパリーグ(EL)を制覇。アヤックスとの決勝ではポグバが決勝点となる先制ゴールを決めてEL優勝の立役者となっていた。 他にもプレミアリーグだけで13ゴールを決めたシーズンがあるなど、要所を切り取ってみるとクラブ史上最高額に相応しい活躍をみせたが、マンチェスター・ユナイテッドでの晩年はやや低調なパフォーマンスに。2019/20シーズンからは細かい怪我での負傷離脱が目立つようになり、ラスト3シーズンはリーグで1ゴール、3ゴール、1ゴールと得点を決める機会も減っていた。 迎えた2022年夏には2度目の契約満了を迎え、再びユベントスへとフリーで移籍した。通算233試合に出場した実績は確かなものがあるが、一度フリーで放出した選手をわざわざクラブ史上最高額で買い戻した上で再びフリーで放出してしまったのは「大損」と言わざるを得ないだろう。