「お天気=女性」「スポーツ実況=男性」アナウンサーの男女ステレオタイプをどう乗り越える?“お天気おにいさん”直川アナにきいた
日テレNEWS NNN
「来世は女性アナウンサーになりたい。男性アナウンサーです。」というフレーズを自身のXに掲載している、福島中央テレビの直川貴博アナウンサー。夕方の情報番組『ゴジてれChu!』でお天気コーナーを担当しながら、趣味の美容など、自分らしさを生かした活躍の場も広げています。 *Podcastできく*【男らしさ】 直川貴博アナにインタビュー「来世は女性アナウンサーになりたい。男性アナウンサー」|TalkGender 「“やじって”書いた」というフレーズに込めた思いを、直川アナと親交のある報道局ジェンダー班の白川大介プロデューサーがききました。
■「個性を出していいものだと勘違いしていた」アナウンサー試験
白川プロデューサー 「アナウンサーを目指した時は今みたいな自分が想像できていましたか?」 直川アナ 「最初日テレを受けた時は、まだアナウンサーが個性を出していいものだと勘違いしていたんですよ。タレントの試験を受けに行くのと勘違いして、あの時はまさに今みたいになりたいと思っていました。だけどアナウンサーの仕事って全然違うじゃないですか」 白川プロデューサー 「一部にスーパー個性的な人がこうやって生まれるし、僕はすっごく応援しているんですけど、まずは職人として、個性がプラスにならないこともある仕事ですよね」 直川アナ 「むしろプラスになることのほうが少ないと私は思っていて、アブノーマルであることがアナウンス試験で頭一つ出るのかなと思っていたんですが、それは職業柄、全然違うんだと気づきました」 白川プロデューサー 「それで就職活動の途中で戦略を変えたんですか?」 直川アナ 「変えましたよ。髪の毛が長かった証明写真から短髪でスポーティーな写真に変えましたし、(エントリーシートの)内容も変えました。今でも家に残っているんですけど、日テレのエントリーシートでは『個性を尊重する放送をしたい』と書いていたんです。だけどそれはやめて、『情報番組で日本の伝統文化を伝えたい』と書きました。それもやりたいことではあったんですけど、2つ目にやりたいことをメインで書くことにしました」