中国「深刻な警告」台湾“包囲”し大規模軍事演習
日テレNEWS NNN
中国軍が台湾を取り囲む形で大規模な軍事演習を始めました。演習が行われている海域に近い中国側から渡辺容代記者の報告です。 中国軍は23日朝、台湾海峡や台湾北部、南部、東部に加え、金門島や馬祖島の周辺で軍事演習を開始したと発表しました。演習には陸海空の3軍とロケット軍が参加し戦闘機を台湾に接近させるとしています。 今回の演習は「台湾独立勢力への懲戒であり外部勢力の干渉と挑発に対する深刻な警告でもある」としています。「一つの中国」を認めない台湾の頼清徳新総統に圧力をかける狙いがあるとみられます。 ――Q.今回のような規模の軍事演習はこれまでにもあったのでしょうか。 中国軍は2022年にも同様に台湾を取り囲む形で軍事演習を行っています。この時は、アメリカのペロシ下院議長(当時)が台湾を訪れたことへの警告として行われました。今回は、2022年の軍事演習区域にはなかった島しょ地域も含まれていて、台湾メディアは、「より実戦に近い演習だ」と分析しています。 一方、台湾国防部は、「非理性的な挑発行為だ」と非難し、「部隊を配備し実戦的な行動をとる」と表明しており、中台関係を巡り緊張が高まっています。