春までバイクに乗らない!? 冬のバイク保管方法
冬季の保管状態が春のバイクのコンディションを決める!
寒さや安全性に対する懸念から、冬の間はバイクに乗らないというライダーは多いのではないでしょうか。また、北海道や東北地方など、雪の多い地域に住んでいるライダーは、乗りたくても路面状態を考えると難しいという場合もあるかもしれません。 【画像】冬のバイク保管方法を画像で見る(10枚) そのように、暖かくなるまでバイクは封印するという人にとって知っておかなけらばならないのが冬の間の正しいバイクの保管方法について。まるで明日もバイクに乗るかのようにいつも通りの駐車をしていては、春になっていざバイクに乗ろうとしたとき後悔する羽目になる可能性も。 では冬季、バイクはどのように保管すればよいのでしょうか。 バイクをよいコンディションでキープするためには、正しい方法でバイクを保管することが大切です。以下の5つのひと手間で、春のバイクの状態は変わってきます。
まずひとつ目のポイントは、ガソリンを満タンにすることです。タンク内にガソリンが少なく空間が広い状態、つまり空気が大量に入っていると、ガソリンが酸化しやすいというだけでなく、寒い日にはタンク内の空気と外気の寒暖差が大きくなりタンク内部に結露が発生します。 結露がガソリンに混ざると、油よりも比重が重い水はタンクの底へ沈み層ができ、燃料室内にうまくガソリンが供給されずエンジントラブルを起こしてしまうことも。さらに、結露によってタンクが錆びてガソリンと混ざってもエンジンやキャブレターなどに悪影響を及ぼします。 中にはガソリンを長期間タンクの中に入れっぱなしにしておくのは気が引ける、劣化がきになるという人もいるかもしれません。冬の間、仮に12月から3月までの4カ月程度タンク内に入れっぱなしにしていても問題はないとは言われていますが、心配な場合は「燃料劣化防止剤」を注いでおくとよいでしょう。 ちなみに、所有するバイクがキャブレター車の場合は、さらにもうひと手間必要です。 まず、燃料コックを「OFF」にして、これ以上キャブレターにガソリンが入らないようにします。負圧式コックが採用されているバイクには「OFF」がない場合もありますが、その場合は「ON」のままにしておいて問題ありません。 燃料コックを「OFF」にしたら、次は、キャブレター内のガソリンを抜いておきます。これは、そのままにしておくとガソリンが揮発して固着し、キャブレターを詰まらせてエンジンが掛からないなどの不具合を招く恐れがあるためです。 ガソリンを抜く手順は簡単で、キャブレター下部のドレンボルトを緩めて、受け皿で流れ出てくるガソリンを受け止めるだけ。作業が終わったら、忘れずにドレンボルトを締めましょう。 ふたつ目のポイントは、タイヤに空気を入れておくことです。