まさかお前まで…最愛の妻に続き、溺愛していた犬まで亡くした68歳男性。ペットの供養費用はいくら?自分と同じ墓に入れる?ひとりぼっちになった男性が取った最終手段【CFPが解説】
浩造さん(68歳)は妻に先立たれ、その後は愛犬と一緒に暮らしていました。愛犬がいたことで妻が亡くなった悲しみを癒やしてもらえたことも大きな存在です。しかし、ある日突然、愛犬が持病の心臓病の悪化で亡くなってしまいました。悲しみに暮れる浩造さんですが、供養をどのようにするか決めかねています。本記事では、CFPなどの資格を持つトータルマネーコンサルタントの新井智美さんが、ペットの供養方法や費用相場について解説します。 【早見表】がんの「平均治療費」はいくら?…120の疾病別、入院治療費/入院外治療費
唯一の癒しの存在だった「チョコ」
浩造さんの妻和美さんは50代のときに子宮がんにかかり、手術は成功したものの体力の衰えもあり、あまり外に出ることが少なくなりました。以前は友達と外出したり、趣味の集まりに参加したりと活発に動いていた和美さんでしたが、病気になってからはすっかり塞ぎ込んでしまいました。すっかり変わってしまった妻を側で見守っていた浩造さんは「犬でも飼わないか?」と提案。和美さんは久しぶりに笑顔を見せてくれました。 2人が子犬を探したのは保護犬のサイト。近所でちょうど譲渡会が開催されることを知り、早速譲渡会に足を運んだところ、お気に入りの子犬と出会い、トライアル期間を経て無事お迎えすることになりました。迎えられた子犬はチョコちゃんと名付けられ、2人と1匹の暮らしが始まりました。チョコちゃんが小さな頃は病気ばかりで心配なこともありましたが、その可愛さに癒やされる毎日。 しかしある日、和美さんに別のがんが見つかり、発見が遅かったため治療の甲斐なく帰らぬ人となってしまったのです。 浩造さんの悲しみは相当なものでしたが、チョコちゃんがいたからこそ救われたといっても過言ではありません。 その後、数年は浩造さんとチョコちゃんの2人暮らしが続いていましたが、ある日の朝、チョコちゃんが息をしていないことに気づきました。動転する浩造さん。でも、チョコちゃんがもう亡くなっていることは明らかでした。そしてチョコちゃんをどう供養してあげるのがいいのかが分からず、急いで調べ始めたのです。