松本幸四郎と尾上松也が悪の華を咲かせる! 伝説の舞台『朧の森に棲む鬼』が歌舞伎NEXTとして上演決定
めちゃくちゃかっこいい決めゼリフが、たくさん出てくる『朧の森に棲む鬼』。クールな美しさに加えて、抜群に声がいい松也さんは、そんなライにぴったり。極悪非道(でも意外と真理を突いている)なセリフで、きっと私たちを震え上がらせてくれるはず!!
松也 確かに幸四郎さんがおっしゃるように、以前の舞台をそのままやるということではなく、ファンの方々は、歌舞伎俳優だけで上演するからこその『朧の森に棲む鬼』が観たいと思うので、これまでの慣習にあまり固執せずに、幅広い視点で俯瞰して、いろいろなことにチャレンジできたらと思います。 それから劇団☆新感線において、立廻りは重要なポイントですよね。動きは、殺陣師の川原正嗣さんをはじめとしたアクションチームで作るんですけれど、『朧の森に棲む鬼』でも、クライマックスに向けての立廻りはとても印象的で興奮した覚えがあります。自分が演じるときも壮大なフィナーレという印象を残せるようにしたいですね。 部長 共演者も豪華です! 若手を中心に実力派の俳優さんが集まりました。ツナの中村時蔵さん、キンタの尾上右近さんなど、ハマリ役で、とても楽しみです。 幸四郎 時蔵さんは、何度かご一緒しましたけれど、力のある人ですからね。役を消化してふくらませていくことのできる人なので、どんなツナになるのかすごく楽しみです。ツナは強い女性なので、ぐいぐい攻めていくところは残してほしいですね。右近くんは、『荒川の佐吉』でも弟分をやってくれたので、安心して演じられます。劇団☆新感線のときは、阿部サダヲさんが演じましたけれど、右近くんらしいキンタを作ってくれるんじゃないかと思います。 松也 要のお役ですね。時蔵さんとは『あらしのよるに』や『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』などの新作でもご一緒させていただいたのですが、どの作品においても役者として芯のある方ですので、それをしっかりと持ったうえでどう表現されるのか楽しみです。 何より、いのうえさんの演出を受けるのは、時蔵さんは初めてだと思いますので、「いのうえひでのり×時蔵」で何が起こるのかというのは楽しみです。もちろんそれは右近くんも同じですし、いのうえさんの演出は初めての方がたくさんいらっしゃるので、彼らがそれをどう受け止め、そしてどう変化していくのかをお稽古場で間近で見られるのが今からとても楽しみです!