都政改革本部の上山信一特別顧問会見(全文1)このままでは3兆円超のリスク
最終的なレポートであげられた提言について
以上が9月のレポートのだいたいのポイントですが、きのう最終的なレポートを出しました。そこで話した提言について最後に紹介をします。1つはトランスペアレンシーですね。特に予算の情報、これをトータルでいくら掛かるのかというのを早くオープンにすると。これが非常に重要だということが1つ目です。それから、2つ目は組織委員会が今、管理しているCFOの機能ですけれども、これは東京都と共同で管理する共同CFO体制にすべきだということであります。3つ目はお金の話ですが、国と各県、各県に対する国の補助の在り方、それから東京都が仮設の施設についてもお金を一部分担するべきだと、こういったことについて提言をしています。 きのうの提言であともう1つ話した領域がレガシーであります。レガシーっていうのは施設があとで使われるということはもちろん最低限必要なレガシーですけども、きのうの提言ではレガシー2020という財団、あるいはNPOを東京都がつくるべきだという話をしました。で、これは、施設の話で言いますと、オリンピッククラスの施設、それから中規模サイズの施設、そしてさらにコミュニティーの施設。これら全部がオリンピック後、有効に使われるということを視野に入れたものです。 それから、さらにアスリートがオリンピックのあとにアフター選手のセカンドライフをコーチ、あるいはインストラクターとして教えていくと、そのときの場としてのこの小さな施設なども視野に入れて、オリンピックでメダルを取り、立派な大会をするということだけではなく、オリンピック後にその競技をする人たちが増える。そして、選手たちがそのインストラクターで仕事をして第2の人生がつくれる。それから、その大きな立派な施設が研究開発、そのスポーツの研究拠点として使える。さらにバーチャルリアリティーなどの先端技術を使った技法の研究などにも使えるといったような広がりを持ったレガシープランを作っていく。このための組織としてレガシー2020というものをつくろうという話をしました。以上が今回の提言の内容です。 【連載】都政改革本部の上山信一特別顧問が会見 全文2へ続く