不動産営業マンは「住まい選びのパートナー」ではない…後悔しない〈マイホーム購入〉のために、必ず知っておきたい“悪徳営業マン”の見分け方
中古戸建ては耐震・耐火が要注意!
中古マンション同様、新築に比べて中古戸建ても築年数を重ねるにつれて価格が安くなります。しかし、戸建ては木造建築が多く、マンションよりも耐震、耐火などの強度ははるかに劣ります。建物の消費財としての資産価値を、より詳しく見ていく必要があります。 2000年4月から「住宅品質確保促進法」が施行されました。この法律は、施工会社や不動産会社に対し10年保証を義務付ける、住宅の「性能表示制度」を作る、トラブル発生時などに対応する「紛争処理機関」を設けるなどが定められています。 10年間の保証が付いていれば、10年以内は何か不具合が出ても保証されますし、10年以降になっても何も問題がなければ、建物の性能に対してはある程度の安心ができます。 1981年6月以降の新耐震基準に対応していない建物であれば、耐震強度に不安が残ります。ただし、古い建物であっても今の耐震基準に適合していれば、「耐震基準適合証明書」を取得できる場合もあります。 耐震補強工事を行う場合でも、自治体から補助金が出たり、住宅ローンをフラット35で借りる際に利率を引き下げることも可能な場合があります。 条件や証明書があっても不安な場合は、第三者の専門家による住宅診断を受けることがオススメです。住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき場所や時期、費用などについてアドバイスをもらえます。
リノベは予定より1~3割高くなる
リノベーションを前提とした場合、費用に関していくつかの注意点があります。 最初に注意すべき点は、購入を検討している築古マンションがリフォーム済みかどうかということです。 すでに売主が内装や設備を新しくしてから販売していることが多いため、マンションの価格がその分(数百万円くらい)高くなっていることがあります。しかも、そのリフォーム内容は廉価な設備や資材を使っていることがほとんどなので注意しましょう。 それに対して、リフォームされていない築古マンションは、その分安くなっており、お手頃価格の物件もたくさんあります。しかし、少しでも広いほうがいいからと築古マンションを購入すると、専有面積が広くなるほどリノベ費用は高くなります。 特にフローリング資材は広ければ広い分必要になり、無垢のフローリングは工賃も高くなります。前ページでは70㎡の一般的な部屋を前提に工事費用を説明しましたが、90㎡の広い部屋ならまた話は変わってきます。 そして、リノベーション費用は足が出るものだと思っておく必要もあります。だいたいの費用の目安は念頭にあったとしても、具体的な見積もりはマンション購入後にしか取れません。自分や家族のこだわりなどを詰め込んでいけば、1~3割ほど高くなってしまうのです。