「テレビが主役」のリビングを変えたら生き方も変わる…リノベなしで空間を一新する方法
家具と照明で空間を一新する
家具を大切にするデンマーク人も、好みのスタイルが変わったら古いものを売って新しいものを手に入れたりします。今は個人の家具も売ることができる時代。空間を変えたいと思ったらリノベーションを考えるだけではなく、家具や照明器具を一新するのもおすすめです。 システムキッチンを200万~300万円かけて新しくしただけでは家全体のイメージは変化しませんが、壁をDIYで塗って、照明を変え、家具や絵画、ラグやクッションといった小物で配色を変化させることで、家は劇的に変わります。 限られた大切な予算で、あなたはキッチンだけを変えますか? それとも配色や照明を変えての「模様替え」にトライしてみますか? 理想を叶える方法はひとつだけではありません。自分にとって居心地いい空間はどうやったら作れるのか、いろいろな選択肢を考えてみましょう。 ---------- 好きな音楽を聴くスピーカーの近くにも、彫刻的な要素としてペンダントライトを配置。絵画とともに素敵なコーナーに。 ---------- ---------- トイレスペースも柔らかなライティングに変更。あたたかみのあるライティングと絵画で、トイレもひとつの居心地よい空間となります。 ----------
テレビが主役のリビングから脱却する
戦後の日本の家の間取りは、廊下を長くして部屋を左右に細かく配置し、テレビをリビングルームの目立つところに配置するプランがほとんどです。でも今はテレビを観るにしてもパソコンやタブレット、プロジェクター、あるいは移動できるテレビも選べるので、テレビが中心ではない間取りを自由に考えられます。 ---------- 〈YK邸〉の空間の場合、遮光ロールスクリーンを窓の上に設置してあり、テレビや映画を観たいときは下ろして、プロジェクターで楽しめるようになっています。 ---------- テレビの位置が変われば、ソファーやテーブルなどの家具のレイアウトを変更できます。ダイニングテーブルをリビングの中心に配置し、テレビを観るための小さなコーナーを部屋の目立たぬところに配置するといったことも可能です。 ◇後編では、インテリアの細かいテクニックを抜粋してお伝えする。リノベーションでも模様替えでも使える技が盛りだくさんだ。
行正 り香