20勝目の石川遼、逆転賞金王へ「チャンスはある」 VISA太平洋マスターズは4度目V!
「ゲーム運びが今日はよかった」(石川遼)
「後半、いいゴルフができたという気持ちは、正直あります。本当に今までのゴルフとは違った形だなというすごく思います。サトウ食品のときにはなかなかできなかったことが今週結構できた。ゲーム運びとか試合運びというのが今日はよかった」 510ヤードの6番パー4では"直ドラ"を披露した。結果はパーだったが、想像力の豊かさを証明するようなチャレンジだった。 「左の林は消したいし、右の林も入れたくないので、滞空時間があまり長くない球でという、消去法で直ドラありかなという感じで(土曜は直ドラを使用)。今日はほんの3~4ミリティーアップしたんですけど」 今年で52回目となる今大会で史上単独最多4度目の優勝を果たした。さかのぼれば10勝目を挙げたのも今大会。思い入れの深い大会で節目の20勝目をつかんだ。通算20勝をマークした選手は史上12人目だった。
20勝について「実感がない」
「20勝というところに関してはそこまで思い入れはないです。今回の勝ちっていうことはすごく嬉しいですけど。20という数字で自分が何か変わるかというと、それは客観的な指標であって、そこまでではないかなと。実感がないというのが正直なところですね」 優勝賞金4000万円を獲得し、今季賞金ランクは首位の平田憲聖に3081万9035円差の5位へ急浮上。最終戦の日本シリーズJTカップを含めた今季残り3試合で2009年以来となる2度目の賞金王も十分に狙えるところへきた。 「僕の名前なんか誰も考えていなかったでしょうね。まずは嬉しい。そこまでは全然考えていなかったし、まだ考えていないですかね。残りの試合を勝ち、勝ちで行く選手が(賞金王に)なるでしょうし、かなりの選手にまだチャンスがある。まだまだこれからみたいな。(平田)憲聖はいい選手だなと思ってみていましたし、(重圧を)余裕で吹き飛ばす力もある。憲聖にとっても試される時期なのかな」 相性のいい大会で4度目の優勝を果たし、勢いを得た石川がミラクル逆転賞金王を見据えた。
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