阪神・強力投手陣がさらに強固に 新監督の采配次第で……【2025最新メンバーリスト】
2025年を迎えたばかりだが、新しいシーズンに向けて、すでに戦いは始まっている。ここでは首脳陣を含めた全球団の布陣を紹介する。どのチームも前年よりパワーアップしているのは間違いない。 写真=BBM ※情報は1月5日現在 チーム打率、チーム防御率の[]数字は2024年のリーグ順位 【選手データ】ニック・ネルソン プロフィール・寸評
【2024年成績】セ2位 74勝63敗6分、勝率.540、チーム打率.242[5]、チーム防御率2.50[2] 強力投手陣は今年も健在というところだ。ここに即戦力としての期待が高い1位の伊原陵人、3位の木下里都が絡んでくるようだと、超強力な投手陣になっていく。新外国人のニック・ネルソンが加入したことで、投手陣の層はさらにパワーアップしていくはずだ。 そのネルソンは日本の野球に合うコンパクトな投球フォームをしており、コントロールに課題があるというタイプではない。24年も抑えの中心を担った岩崎優が4年連続50試合以上に登板。勤続疲労の可能性がなくはないため、ネルソンの存在は大きな助けになる可能性は大だ。さらに年末に先発右腕のデュプランティエを獲得した。 打線は、若手選手たちが伸びてきたが、大砲系の打者が井上広大くらいしか見当たらない状況だった。24年は2位に入ったものの、大事な場面で、長打が打てる助っ人がいたら、結果は変わっていたかもしれない。そこで12月末にメキシカン・リーグで24年に22本塁打を放った193cmの右の大砲・ラモン・ヘルナンデスと契約し、強化を図った。 その中でも最大の補強は「大山悠輔の残留」だろう。四番として、背中でチームをけん引するリーダーとして2年ぶりのリーグ優勝に欠かせない存在。得点圏打率も高く、チーム打撃もいとわず、すべてのプレーに全力を尽くす。その姿勢があるからこそ、チームがピリッとして引き締まるのだ。ここに最年長野手として存在感のある原口文仁がいるのだが、FA残留しており、彼もまた大きな補強ともいえる。 投打に充実した布陣を、藤川球児新監督がどういうふうに料理していくのか。チーム力はリーグトップクラスでレギュラーもほぼ固定。その中でどう藤川色を出していくのか、楽しみだ。 現状は投手陣を中心とした守り重視なのか、多くバットを振らせて、打撃力の底上げを図っていくのか、未知数な部分が多いのも事実。ただ、監督の中にはその明確な方向性があるはずで、シーズン中に指示できるかどうか。また助っ人がどれくらいの動きと結果を出してくれるのか……藤川監督は、全体をキャンプで把握してから、その色を出していきそうな気配だ。