挫折を経験した私が、成功を収めるリーダーになった5つの理由
3. 失敗を隠さない
ずっと長い間、私は自分が2位になったことが恥ずかしく、ほかの人には話せませんでした。 それをほかの人に打ち明けるべきか、ずっと悩んでいたのです。 しかし、あとで分かったのですが、周囲の人たちは私がノミネートされていたことさえ知らなかったのです。 最終候補まで残っていたと知ったとき、みんな祝意を表してくれました。すばらしいニュースだと思ってくれたのです。 実は、私たちが思うほど、周りの人は他人の成績や順位を気にしていません。むしろ、その人が「話を聞くに値する経験や知識を持っているか」を重視しているのです。 リーダーには、いつも良いニュースをもたらさなければならないとプレッシャーがかかることもあります。 しかし、一か八かの勝負で負けてしまったとか、失敗に終わったという話をするほうが有用である場合も多いのです。 大口顧客を対象としたプレゼンコンペに招かれたのに、2位で終わってしまったなどということも隠しておきたいことかもしれません。 しかし、それが別の大口取引に対するコンペに参加できる機会となることもあるのです。
4. 最後まで振り切る
あなたが一生懸命に目指していたゴールにたどり着いたらどうしますか? 次は何をしましょうか? 私は賞を獲得することにばかりこだわっていたので、もし賞を獲得できたら、そのあとはどうするのかと考えたことはありませんでした。 もしかすると自己満足に陥ってしまい、それからのキャリアアップに必要となる変革を起こすこともなかったかもしれません。 成功を収めるリーダーにとって本当に重要なことがあります。 それは、人材と資源を大きな成功のために集中させ、その成功が全体のビジョンに対してどのように貢献するかを示す計画を立て、周囲にも伝えることなのです。
5. イエスと答える
今の世のなかでは、ノーと答えることの大切さばかりが強調されています。「冷徹な優先順位付け」は超生産的リーダーたちの呪文となりました。 でも今は、もっとイエスと答えるべきときなのではないでしょうか。 なんの成果もない雑談、新規ビジネス獲得に直接は結びつかない講演会の約束、日々の仕事とは無関係の話題でのインタビュー、こういったものにイエスと答えていなければ、名誉ある賞の候補にあがることもなかったでしょう。 信じられないかもしれませんが、私の型にはまらない成功は一見無関係な多様な活動から得られたものなのです。 経験から考えて、直接的な見返りがないのに、自分の時間やネットワーク、専門知識をほかの人と共有するには「重要すぎる」リーダーは、いつか追い抜かれてしまう存在です。 行動計画をまとめる前に、ときには発想を転換し、取り得る選択肢を再検討してみなければなりません。 Young Entrepreneur of the Yearで2位に終わってから10年以上が経ちました。 この間に、私は何度も2位(あるいは、3位や4位)になりました。 そういった経験をする度、自分自身についてなにか新たな発見ができましたが、共通しているテーマはシンプルです。 ビジネスはゼロサム・ゲームではなく、全員が成功を分かち合えるはずだということ。 一直線に進んでゆくのも、間違った方向に進んでいるのでなければ、優れた戦略でしょう。 旅の行き先は分からないものです。 肝心なことは、いつ立ち止まり、学んだことを振り返るのか、そして、余計なことに気を取られずにリーダーとして先頭に立って進んでゆくことなのです。 Source: goodreads Originally published by Fast Company [原文] Copyright © 2024 Mansueto Ventures LLC.
嶋谷和幸/OCiETe