【ベトナム】5G、早ければ年内に導入開始=当局幹部
ベトナムでは早ければ年内、遅くとも2025年4月までに第5世代(5G)移動通信システムが導入される見通しだ。ベトナム情報通信省電気通信局(VNTA)の幹部が明らかにしたとして、1日付VNエクスプレスが報じた。 VNTAのグエン・フォン・ニャー副局長が9月30日、首都ハノイで開かれたデジタルトランスフォーメーション(DX)のセミナーで5G導入について説明した。ニャー氏は、情報通信省が今年3月に実施した5G向けの周波数帯3帯域のオークションの落札総額が12兆ドン(約4億8,800万米ドル、700億円)に上ったことを引き合いに出し「企業の5G投資に対するコミットメントが落札結果に反映された」とコメント。遅くとも25年4月までに5Gを導入するべく、通信各社が「数カ月にわたりインフラ投資を実施している」と述べた。 同氏は工業団地やハイテク工業団地の通信ネットワークが5Gに置き換わることで、企業活動によって生まれる付加価値が増えると期待する。 一方で一部の通信業界関係者は、早ければ10月にも国内で5Gの導入が始まる可能性があると指摘する。フィンランドの通信機器大手ノキアは、年内にベトナム国内の通信事業者に5G機器を供給すると明らかにしている。