【新日本キック】江幡塁が引退を発表、復帰目指すもドクターストップ=10・6後楽園で引退式
WKBA世界スーパーバンタム級王者、KING OF KNOCK OUT初代スーパーバンタム級王者の江幡塁(伊原道場)が、自身のInstagramにて引退することを発表した。 【写真】2019年大晦日の『RIZIN』で那須川天心と対戦、大きな話題となった 江幡は双子の兄・睦とともに江幡ツインズとして知られ、新日本キックボクシング協会のエースとして活躍。新日本キックボクシング協会日本バンタム級王座、WKBA世界スーパーバンタム級王座、KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座決定トーナメント優勝で3本目のベルトを巻いた。2013年9月にはラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王座に挑戦、2019年大晦日には『RIZIN』で那須川天心とも対戦している。 近年は『RISE』に参戦し、2022年4月の志朗戦以降リングを離れていたが2023年4月に、1年間頭痛やめまいに悩まされ、2月末に視覚の異変から眼科に行ったところ、脳に腫瘍が見つかり開頭手術を受けたことを明かしていた。腫瘍は良性で手術で全摘出し、後遺症などは心配ないと報告。6月にはモデルの橋本麗香さんと入籍、第一子が宿っていることも知らせていた。 今回、江幡は自身のInstagramにて「皆さんにご報告があります。この度、選手として引退することを決意しました。たくさんの方に応援していただき、最後まで戦うことができました。本当にありがとうございました」と書き始め、次のように綴った。 「今年10/6に後楽園ホールで引退式を行い、最後の10カウントを聞き、グローブをリングに置きます。 もう一度試合が見たいと期待して下さった皆さん、期待にお応えできず、申し訳ありません。 病気してから、もう戦えないかもしれないと先生からは聞かされてはいましたが、突然のことでしたので気持ちの整理が追いつかず、術後の回復がめざましく、後遺症も残っていないこともあり、少しでも可能性があるならもう一度リングに立つための挑戦をさせて欲しいと先生やジム側にも話をして、もちろん打撃をもらうことは絶対NGの中、自身のパフォーマンスを戻し、最後リングに立つ為のトレーニングをこの一年半行ってきました。 ですが一年半経ちまして、検診でのドクターストップを受けて、最後引退試合を皆さんにみてもらいたいという想いは叶いませんでした。 50戦以上試合を行い、順風満帆ではない格闘技人生でしたが、最後の最後まで挑戦することができました。 このような形で選手を終えることになるとは思いませんでしたが、僕は最後の最後まで挑戦することができたので、胸を張ってリングを降りることができます。 まさに勝負の世界で学んだこと。その結果が現時点で成功か失敗かなんてわからない。今わかることはその事柄に対して真剣に向き合ったか、結果を恐れず挑戦したか。 挑戦には失敗がつきもの、でも成長のためには挑戦が必要。だから結果を恐れずに挑戦することが大切で挑戦し続ける人こそ本当に強い人。僕は小さい頃、強さに憧れて格闘技をはじめました。 そして今は、格闘技から本当の強さを得ることができたと思っています。今後はそんな経験を多くの人の役に立てたいと思っています。 今後も選手育成、所属している協会の発展に努めていきますので、格闘技には携わっていきます。今後とも宜しくお願いします。 10/6後楽園ホールで行われる引退式は、選手として最後のリングイン、終わりを告げる10カウントですが、僕の次の人生を期待してもらえるような引退式にしたいと思っています。 10/6引退式の応援席をご用意しています。最後の10カウントを会場で一緒に聞いてください」 引退式は10月6日(日)東京・後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会『TITANS NEOS 35』にて行われる。江幡の生涯戦績は42勝(22KO)5敗3分。
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