右打者の懐えぐるナチュラルシュート 鹿児島城西・八方 交流試合の注目選手!
2020年甲子園高校野球交流試合の第3日第2試合で、鹿児島城西は加藤学園(静岡)と対戦する。鹿児島城西のエース番号を背負うのが八方悠介投手(3年)だ。 【ダイエー、西武、阪神で活躍】鹿児島城西率いる佐々木誠監督 首位打者に輝くなどプロ野球で長く活躍した佐々木誠監督に「果てしなく伸びしろがある」と言わせる本格派右腕の成長は止まらない。鹿児島独自大会では7月23日の鹿児島実戦で、2019年秋の県大会決勝で敗れた相手に完封勝利でお返しした。 身長180センチの長身に加え、しなやかな手足を生かして最速146キロの直球を投じる。それもややシュート回転で、右打者の懐をえぐるのが強みだ。昨秋は九州大会1回戦で佐賀学園を七回コールドで完封するなど好投を続けた。一方で「高めに浮いたり、制球を乱したりした」と反省も忘れなかった。 コロナ禍でも「野球ができなくて苦しかったが、絶対に試合ができると思い、できることを全力でやってきた」と強い意志で課題克服に取り組んだ。走り込みや肩甲骨周りの柔軟運動に取り組み、制球力が向上。久しぶりの公式戦だった7月14日の独自大会初戦で、1回を無失点に抑えると「低めにボールを集められた。自分でも成長したと思う」と手応えを確かめた。 チームにとっても初めての甲子園だが、気負いはない。「すごい打者から、バットの上をボールが通るストレートで空振りを取りたい」とさらなる成長を誓った。【吉見裕都】