ハマス、軍撤収の要求変えず 休戦交渉、先行き不透明
【エルサレム共同】イスラエルとイスラム組織ハマスとの戦闘休止や人質解放を巡る間接交渉で、ハマス幹部は3日、中東の衛星テレビ、アルジャジーラに対し、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザからの「完全撤収」を求めていると述べた。ハマス壊滅を目指すイスラエルは応じない構えで、両者の溝が改めて浮き彫りになった。イスラエルは6週間の休戦案を大筋で受け入れる姿勢だが、交渉の先行きは依然不透明だ。 ハマス代表団は3日、エジプトの首都カイロに到着。地元メディアによると、仲介役のエジプトやカタール、米政府関係者と休戦案を協議したがまとまらず、4日に再度話し合うとみられる。イスラエル側は現地入りしていない。 イスラエルメディアは3日、イスラエルはハマスに対し、人質のリストを提出するよう要求したが、ハマスが拒否したと報道。リストの提出がなければ、イスラエルは今後、代表団を交渉に派遣しない方針という。 イスラエルが大筋で受け入れた休戦案では、戦闘休止期間中に、ハマスが負傷者や高齢者、女性の人質をまず解放し、イスラエルも拘束下のパレスチナ人を釈放する。