水木一郎”アニキ”と呼ばれて約20年 なりきって歌うことが”アニソン愛”
アニメが文化になっている
今では アニメがきっかけで日本に憧れてやってくる外国人もいます。アニメソングで日本語を覚えましたという人も増えています。よく日本で活躍している外国人タレントさんにも、「小さい頃、歌を聴いてました」と言われることがあります。大人になって調べてみたら、あの歌もこの歌も同じ人が歌っていたのか、と驚く人が多いんですね。そればかりか、ガッチャマンもデビルマンも海のトリトンもみんな僕が歌っていると錯覚しちゃう。ならば、ということで、カバーして水木一郎バージョンとして歌っちゃってます。逆にほかのアニソン歌手の方も僕の歌をカバーしてくれて、それもうれしいんです。共有財産と言うんでしょうか? スタンダードだって、いろいろなアーティストが歌っているでしょう? 外国人のバンドもカバーしてくれてます。「Z」を「ズィー」って発音する国でもちゃんと「ゼーット」って歌ってくれますし。願いがかなうなら、これからも声が続く限り、僕を待っていてくれる世界中のファンのもとへ行って歌いたいですね。そして、僕の歌をカバーしてくれているバンドとコラボできたら面白いな、って思います。 ■水木一郎(みずき・いちろう)■ アニメソング のパイオニアであり、今なおトップを走り続ける「アニメソング界の帝王」。「アニキ」の愛称で親しまれ、テレビ、ラジオなどでもそのキャラクターを存分に発揮。1968 年にデビュー以来、71 年の『原始少年リュウ』主題歌に始まり、「マジンガーZ」「キャプテンハーロック」などのアニメソングや「仮面ライダー」シリーズなどの特撮ソングを次々と歌い続け、持ち歌は1200曲を越える。日本コロムビア 水木一郎アーティストサイト 【リリース情報】 水木一郎グレイテスト★ウルトラマンソングス 水木一郎withボイジャーと水木一郎ソロの『オーブの祈り』、昭和のウルトラマン主題歌6曲のカバーほか、レア音源を含む全21曲を収録。7月20日発売。2400円+税。発売元:日本コロムビア
※撮影協力、+CHARMAN+(シャーマン、代官山)、撮影:山本宏樹/deltaphoto