神奈川県・黒岩知事が定例会見5月12日(全文3)休業緩和は慎重に対応したい
政府の恣意的運用ではないかとの指摘もあるが
神奈川新聞:政府の恣意的な運用じゃないかというような指摘がありますけど、それについてはじゃあ思ってらっしゃらない? 黒岩:それは私はよく分からないですね。そういう恣意的なものがあったかどうか、それは私はよく分からないですね。そう見えるという指摘は、そう見える部分があるのかもしれないけれども、本当に恣意的にやっているのかどうかっていうことは私にはよく分かりません。 神奈川新聞:分かりました、ありがとうございます。 黒岩:はい、どうぞ。
なぜ20億円なのか
朝日新聞:朝日新聞社の【モテギ 00:46:34】です。医療福祉等応援基金について質問します。寄付の5億円の出どころは分かったのですが、そのほかに寄付金の目標額を15億円に設定して、20億円ということなんですが、ただ順番がちょっと逆じゃないのかなと思うのは、何かやりたいことがあって、その上でこのぐらいのお金が、目標にするというのが普通だと思うんですけれども、初めに20億円というお金の目標が出てきたというところで、直感的に、もうすでに県としてこういうことに使うんだっていうものがあるから20億円という最終目標が出てきたんじゃないかという気もするんですけど、なぜ20億円なのか、もうちょっと説明してください。 黒岩:いろんな考え方があると思いますね。こういうふうに具体的に使途をまず決めていって、そしてそれが全体で幾らになるのかというのを明確に決めた上で金額を設定してお願いしていくという手法もあると思います。ただ、先ほど申し上げたように、この新型コロナウイルスの流れというのは誰も経験したことがない流れがずっとあって、どうも短期的に収まりそうにもないという、ある程度の長期戦になってくるだろうといった流れの中で、その都度その都度やっぱりニーズが変わってくると。これまでの数カ月の間でも次々状況は変わってきたというふうに受け止めていますから、どんどん変わってくるだろうなというのを受け止めた上で、ここはもう使途をきっちり決めた上での積み上げではなくて、まずは大枠、これぐらいといった中でまずお願いして、そしてそれから対応していく、そういう発想に至ったというふうにご理解いただきたいと思います。 朝日新聞:分かりました。あと、誰がどのように支出先を決めるのかと。いろんな要望が上がってくると思うんですが、どう審査するのか、第三者機関のようなものを設けるのか、その辺りはどうするんでしょうか。 黒岩:さまざまなご意見をいただきながら、これ、コロナ対策本部を中心にしっかり考えていきたい。議会の皆さんともご相談しながら使途を決めていきたいというふうに考えています。 朝日新聞:県職員の方と議会の方で十分な公平性とか中立性が保てるという考え方もあるんでしょうけれども、やはり多くの要望がある中で選択するとなると、ある程度、客観性という点で、外部の目も必要じゃないかと思うんですけど、そこを入れる考えはありませんか。 黒岩:それも1つの選択肢だというふうに思いますね。いろんな形で検討していきたいと思います。