「違法なスポーツ賭博でできた負債60億円は返さなくていい」...弁護士が指摘する、大谷翔平から金を盗んだ水原一平の「返済計画」
ドジャースの大谷翔平投手の元通訳、水原一平被告が大谷の銀行口座から不正にカネを送金した問題発覚からもうじき2ヵ月。5月14日(日本時間15日)に米・ロサンゼルスの連邦地裁に現れた水原被告は、集まった報道陣に囲まれるも「無言」を貫いた。すでに罪を認めており、減刑を求める司法取引にも合意している。気になるのは大谷から盗んだ約26億円の弁済方法だ。水原被告は完済することはできるのか――。 【写真】笑顔が消えていた…イッペイの変わりゆく表情
無罪主張は「形式的」なもの
新婚の祝福ムードから一転、悪夢のような「イッペイ・ショック」からもうすぐ2ヵ月。ドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平被告は大谷の銀行口座から不正にカネを送金した銀行詐欺などの罪に問われている。 5月14日(日本時間15日)、米・ロサンゼルスの連邦地裁で罪状認否が行われた。水原被告は集まった報道陣に囲まれるも、問いかけには一切答えず、無言で裁判所の中に入っていった。 「罪状認否は4分ほどで終了。水原被告はすでに罪を認め、減刑を求める司法取引に合意しています。法廷での無罪主張はあくまでも『形式的』なもの。6月14日に予定されている次回裁判では有罪答弁を行うとみられています。量刑の言い渡しには数ヵ月がかかるでしょう」(アメリカで取材しているジャーナリスト) 水原被告が大谷から盗んだのは、違法なスポーツ賭博の借金を返済のための1660万ドル(約25億6500万円)だけではない。
水原被告の負債は30億円以上
「歯の治療代と偽り、大谷投手から6万ドル(約928万円)の小切手を騙し取った。水原から受け取った小切手は現金化して自分の口座に入金、歯の治療代の支払いには大谷投手のデビットカードを勝手に使っていたそうです。転売目的とみられる野球カードの購入費用32万5000ドル(約5000万円)も大谷のカネ。合わせると日本円にして約26億2800万円を大谷の口座から盗んでいたことになります」(前出のジャーナリスト、以下「」内も) 水原被告の負債はそれだけにとどまらない。 「独身と偽って申告して控除を受けたうえ、410万ドル(約6億3600万円)の追加収入も申告していなかったことから、虚偽の納税申告の罪に問われています。これにより水原被告は115万ドル(約1億7800万円)が追徴課税されます。 ほかにも銀行詐欺罪の罰金の上限は1億9500万円。当然、これも支払う必要がある。合計すると水原被告は30億円近い負債を抱えていることになります」 それどころか、水原被告は違法ブックメーカーのマシュー・ボウヤ―氏に対し、4060万ドル(約62億円)以上の負債も抱えていたとすでに報じられている。 120億円以上の借金を、水原被告は完済することはできるのだろうか。