予選ポールのノリス、マクラーレンの超久々タイトル目前に興奮「長い道のりだった。誇りに思う」|F1アブダビGP
マクラーレンF1は最終戦アブダビGPの予選で、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがフロントロウを独占。ノリスはチームの果たしてきた進歩を誇りに思うと語っている。 【リザルト】F1最終戦アブダビGP 決勝レースグリッド一覧 マクラーレンは最終戦に向けて、コンストラクターズタイトル争いで首位。2番手のフェラーリに21ポイント差をつけていたが、そのフェラーリはカルロス・サインツJr.が予選3番手となった一方で、シャルル・ルクレールがペナルティもあり最後尾からのスタートとなったため、マクラーレンがかなり有利な状況にある。 マクラーレンがこのまま逃げ切り、コンストラクターズタイトルを獲得した場合、1998年以来の戴冠となる。 2019年のF1デビュー以来、移籍せずにチームにとどまり続けてきたノリスにとって、チームをコンストラクターズタイトル獲得へ導いたとなれば、判断が間違っていなかったと思えることだろう。 「オスカーは僕が過ごしてきた最初の数年間のような経験をしなかったのは、幸運だったかもしれないね」 ノリスはそう語る。 「とても楽しい年もあったよ。それは本当だ。昨年は素晴らしいスタートにはならなかったけど、素晴らしい時間も過ごすことができた」 「進歩しては後退し、また進歩して後退してきた。全然うまくいかず、成長し続けることも難しかった」 「フェラーリやメルセデス、レッドブルに近づくという壁を破ることすら難しかったんだ。彼らは長い間F1を支配していたから」 「そして今、僕らは1年半でその壁を壊しただけじゃなく、ベストチームとなり、先頭を走り、勝てるというところまで上り詰めた」 「今僕らが居る場所までは、本当に長い道のりだった。もちろん楽しいことでもあったし、僕はとても好きだったよ。そして僕が最も誇りに、嬉しく思うだろうことは、僕が今もここにいるということだ。ずっとチームを信じてきて、僕は今も”パパイヤ“にいる」 「パパイヤじゃない場所に移って、キャリアのより早い段階で勝つチャンスはあった。そういうチャンスはあったけど、僕はマクラーレンとそれを成し遂げたいと思っていたんだ。僕にF1で走るチャンスを与えてくれた人達と、それを実現したかった」 「そして今年はまだムリだと思っていて、来年に期待していたんだ」 「来年にそうするのが机上の目標だったんだ。今年それをやれているというんだから、さらに大きな成果だよ」 マクラーレンがトップ争いへ返り咲いてきたことは大きく注目を集め、彼らは称賛されているが、ノリスはそれを成し遂げるためにしてきた努力に、十分な理解がされていないとも語っている。 「外部から見ているだけだと、マクラーレンや僕達チームが成し遂げてきたことや、この立て直しに対して十分な評価が与えられていないと思う。このスポーツはそんなに簡単じゃないんだ」 「外部から見ると単純に見えることもあるかもしれない。僕ですら時にはより単純に見えてしまうこともあるからね。でも本当に多くのことが変わっているし、チーム全体に脱帽するしか無い」 「人は入れ替わってきたけど、アンドレア(ステラ/チーム代表)は素晴らしい仕事をしてくれた。2016年からザク(ブラウン/CEO)がマクラーレンを少しずつ満足できる場所に変え始めた後、この物語の一部になれたのは僕にとって大きなことだった」 「ザクと一緒にこの旅をしてきて、僕らは良い時も悪いときも、エモーショナルな瞬間も、様々なことを経験してきた」 「でもまだ仕事は終わっていない。僕がそう言えば、アンドレアは満足するかもだけど、この旅をマクラーレンと始めて長年やってきたことを僕は誇りに思っている。この旅が終わった時にはとてもハッピーだろうね」
Mark Mann-Bryans