【速報】新型MT-09は4月 国内発売へ? R1顔をゲットしスポーティさと快適性をアップ
胸高ぶるサウンドを重視、足わり、ライポジも変更した
メカでユニークなのは、関連会社に楽器メーカーを持つヤマハならではの音響技術を採用した点。エアボックスに通じたダクト「アコースティックアップグリル」を燃料タンク上に設け、高周波をチューニングした吸気ダクトのサウンドを高回転域で堪能できる。 フロントブレーキはYZF-R7と同じ垂直式のブレンボ製マスターシリンダーを装備。タイヤはブリヂストンの新作であるS23を純正採用した。一般向けには2024年2月発売予定の新製品でエッジグリップを向上させている。 フロントのサスはKYBのφ41mm倒立フォークを踏襲し、プリロード、伸/圧側減衰力調整が可能。新型は出荷時の設定を見直した。 ハンドルやステップ、シートも変更され、ステップ位置が30.6mm後方かつ9.5mmアップ。グリップ位置も低く見直された。ハンドルバーは2段階の高さも調整可能。従来型はアップハンドルでモタード的な雰囲気があったが、よりスポーツネイキッドに近いライポジとなるようだ。
メーターは大型化、スリップ防止やクルコンほか新たな電脳も
電子制御もアップデートされている。カラーTFT液晶メーターは従来の3.5インチから5インチに拡大。新たにスマホとの連携も可能になった。 さらにバックスリップレギュレーターを新搭載。これはブレーキで後輪がロックし、アシスト&スリッパークラッチが機能しにくい低グリップ路面の場合でも、エンジンのトルクを少し増してグリップさせる機能だ。6軸IMU+統合型ライディングモード3パターンのほか、トラコン、スライド制御などの電脳は従来型を踏襲する。 さらにSPのみの採用だったクルーズコントロールを標準装備。新たにオートキャンセルウインカーや、加減速中でもシフトアップ/ダウンが可能な第3世代クイックシフターも採用した。
脚を強化したSP仕様はブレンボStylemaとスマートキーも獲得
新型にも足まわりの豪華なSP仕様が設定される。 従来と同様、フロントにKYBのDLCコーティング済みの倒立フォーク、リアにオーリンズ製サスを追加し、基本性能を向上。さらに2024年型SPでは、フロントにハイグレードなブレンボ製ラジアルマウントキャリパー「Stylema」を新採用した。また、SP専用装備として、サーキットに対応したトラックモードおよび専用表示テーマを導入。キーの抜き差し不要でエンジンのオン/オフ、燃料リッドの解除/ロックができるスマートキーも獲得した。これはヤマハのスポーツNKで初の装備となる。