「俺が行くわ」ジェフ千葉、品田愛斗の自信が導いた“J1食い”。「自分だけは常に…」喜びをグッと抑え込んだ理由【コラム】
⚫️ファン・サポーターからの声援に「テンションを上げ過ぎないように…」
また前回のFC東京戦では契約上出場はできず「みんながつなげてくれた1試合でもあったので、責任をもってやらないといけない試合でもあった」と、きっちりとその責任を全うした形となった。 試合終了後にはチームメイトと抱擁を交わし、喜びを噛みしめると全身に降り注ぐスタンドからの声援と拍手が心に沁みた。品田の活躍を望んでいたのはほかでもない。千葉のファン・サポーターだった。 「いつも感じていますが、今日はすごい勝利でしたしファン・サポーターのおかげもありますが、次を見据えているのを示したかったので、テンションは上げ過ぎないように意識しました」 堂々と90分を戦った男は、スタンドに向けて、もっと喜びを爆発させたかったが、ぐっと抑えていたようだ。 小林監督は「勝利から遠ざかっている中で、チームの雰囲気としてはすごく重苦しいものがずっと続いていました。それはプロチームとして当然だと思います。でも、その中でJ1の相手に自分たちの力がどれくらい通用するのかという部分もありますし、実際、自分たちがやるべきことをやれば勝てるということも証明することができました。それを続けていきたい」と語った。 今の千葉は誰が見ても挑戦者だ。この日の勝利でチームの勢いは増すだろう。この勢いをどこまで保てるか、ここからのリーグ戦、そして天皇杯準々決勝でも、やるべきことは変わらない。どんな相手でも倒す準備は出来ている。 (取材・文:石田達也)
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