【MLB】カージナルスがヌートバー、ドノバンらと合意に至らず 今後は年俸調停に突入する可能性も
日本時間1月10日、MLBは各球団が年俸調停権を持つ選手と希望額を提示し合う期限を迎えた。カージナルスは昨季球団新記録の49セーブを挙げた守護神ライアン・ヘルズリーとの年俸調停を回避し、820万ドルで合意したが、年俸調停権を持つ選手のうち、ラーズ・ヌートバー、ブレンダン・ドノバン、アンドレ・パランテとは合意に至らなかった。ヌートバー、ドノバンとは複数年契約の締結に向けて話し合いを行っていたようだが、交渉がまとまらなかったようだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在30歳のヘルズリーはメジャー6年目の昨季、65試合に登板して66回1/3を投げ、7勝4敗49セーブ、防御率2.04、79奪三振の好成績をマーク。球団のシーズン最多セーブ記録を塗り替え、トレバー・ホフマン賞を受賞したほか、オールMLBの1stチームにも選出された。1年後にFAとなるため、今オフはトレードの噂もあったが、現時点ではカージナルスはヘルズリーを守護神に据えたまま開幕を迎える方針のようだ。 現在27歳のヌートバーはメジャー4年目の昨季、109試合に出場して打率.244、12本塁打、45打点、OPS.759を記録。故障が多く、なかなかフル稼働できないシーズンが続いている。FAになるのは2027年シーズン終了後であり、カージナルスにはあと3年保有権がある。 現在27歳のドノバンはゴールドグラブ賞の受賞経験もあるドイツ出身のユーティリティ・プレーヤー。メジャー3年目の昨季は自己最多の153試合に出場し、打率.278、14本塁打、73打点、OPS.759を記録した。「複数年契約で合意間近」との報道も出たが、最終的には合意に至らなかったようだ。 現在26歳のパランテはメジャー3年目の昨季、29試合(うち20先発)に登板して8勝8敗、1ホールド、防御率3.78を記録。先発転向で結果を残し、今季は先発ローテーションの一角として期待されている。 なお、カージナルスはヘルズリーのほか、ジョジョ・ロメロ、ジョン・キングとも合意。期限までに合意できなかったヌートバー、ドノバン、パランテに関しては、今後年俸調停に向かっていくことになるが、年俸調停が行われるまでに合意する可能性も残されている。保有権がカージナルスにあることに変わりはない。