Z世代に聞く、忘年会・新年会で「上の世代がやってはいけない行動」。酒で豹変した先輩に蛙化…「若い力を借りたい」にうんざり
先輩に蛙化現象したくない
さらにBさんは、尊敬する先輩がお酒で豹変する姿を見たくないとも話す。 「誰だってお酒で変わってしまうのは承知の上だけど、ハードな飲み会になればなるほど蛙化現象を起こしちゃいます」 制作会社勤務の新卒2年目のCさんも、お酒の場で普段は言われないような容姿にまつわる話をされて嫌だったと話す。 「私が髪を染めていたり、ピアスがバチバチに開いてるからでしょうか? 性格が派手に見られているらしく、『男性経験が多そう』『酒好きそう』とイメージで語られたのがすごい嫌でした……」 当然、お酒が入っていようがなかろうが分別のある発言が求められる。ましてや、こうした飲み会慣れしない世代は、そのギャップに耐えかねるという見方もできそうだ。
仲良くないのに結婚の話
「親に言われてもイヤなのに、なんであんな結婚をナチュラルに勧めて来るんでしょう……」 と、結婚の話題の切り出し方に「内心びっくりする」と話すのは、大手メーカー勤務の新卒2年目・Dさん。飲み会で、まだ仲がいいとは言えない関係性の30代の先輩の口から出たのは、「結婚は早くしたほうがいいよ」の一言だった。 「初めての飲みで早速結婚の話題って……もっと仲良くなってから話す内容じゃないんですか?」 と苦言をこぼす。一方、さきほどのBさんの働くIT企業は、20~30代が多く働いているというが、やはり世代間での価値観の差に戸惑うと話す。 「私たちの世代であれば、結婚をしない選択も当たり前にあると思っていて。だから、タブーとまではいかないけど、軽々しく『結婚は早くしたほうがいい』なんて話せる話題ではないと思っていました。 5歳前後だと向こうも気を遣っているな……と簡単に話題にならないイメージ。意識の差を感じるのは10歳前後離れた先輩からです。まずは、結婚の意思があるかどうか確かめてから話すべきだと思うんですよね」
恋愛の話は「できればしてほしくない」
とはいえ、結婚や恋愛話で飲みの場が盛り上がることだってあるだろう。Z世代の新卒は、果たして恋愛話を持ち込むこと自体がNGなのだろうか。 これについては、「親しい先輩ならいける」派と「全くしてほしくない」派の2つに分かれた。ただし、たとえ成熟した関係性でも、結婚の話と同様に慎重になる必要はありそうだ。制作会社勤務のCさんはこう語る。 「『聞いてもいい?』と一言あるだけでも印象は違う。これは友人ともよく話すのですが……恋愛話は仕事の場ではしたくない人も一定数いるから、気軽に話せる話題とは思わないでほしいということです」