「NotebookLM」、音声概要のAIホストと対話できる機能を追加
非常に多くの新しい人工知能(AI)製品が毎日のようにリリースされているため、本当に目立つものを生み出すのは難しい。だが、Googleの「NotebookLM」は口コミで広がってきた。手持ちのあらゆるコンテンツを基に、2人のホストがディスカッションする形のポッドキャストを生成するNotebookLMの「Audio Overviews」(音声概要)機能は大好評を博しているが、さらに改善されようとしている。 Googleは米国時間12月13日、NotebookLMに関するアップデートをいくつか発表した。最も注目に値するのは、Audio OverviewsでAIのホストとやり取りできる機能だ。これまでは、ホスト同士の活発な対話を聞くことしかできなかった。だが今後は、ユーザーが声を出してホストに話しかけることができ、ホストは個人教師のように耳を傾けて回答してくれる。 例えば、ある概念についてもっと詳しい説明や別の言い方による説明を求めることができる。ホストは、さらにパーソナライズされた学習体験のために、ユーザーが与えたソースを利用して回答してくれる。 この機能は実験段階で、過去に作成したAudio Overviewsでは利用できない。この機能を利用するには、新しいAudio Overviewsを作成し、「Interactive mode(BETA)」ボタンをタップする必要がある。聞いている途中で口を挟みたくなったら、「join」をタップすればホストが発言を促してくる。 NotebookLMでは、体験をもっと直観的なものにするため、デザインも刷新された。新しいNotebookLMは、入力した情報を管理できる「ソース」パネル、AIと対話できる「チャット」パネル、Audio Overviewsなど、ソースから新たなものを作成できる「Studio」パネルの3エリアに分割されている。 Googleは、新しいサブスクリプションプラン「NotebookLM Plus」の提供も開始する。NotebookLM Plusのユーザーは、利用できるAudio Overviewsやノートブック、1ノートブック当たりのソースの数が5倍に増える。 NotebookLM Plusは、利用できるノートブック数などの増加や高度なセキュリティ保護の恩恵を受けられる機関を特に意識しているらしく、チーム用の共有ノートブックのほか、使用状況の分析、プライバシーやセキュリティの強化といった特典もある。 Googleによると、NotebookLM Plusは13日から、「Google Workspace」を通じて企業や学校、大学、団体、エンタープライズ顧客向けに提供される。ユーザーは、エンタープライズレベルのデータ保護を備えた「Google Cloud」経由で別途購入できる。2025年初めには、「Google One AIプレミアム」プランの全ユーザーにも提供が開始される。 この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。