10年で350人のトップジュニアに出会ってきた武市悦宏が忘れられない「今でも心に強く残っているジュニアたち」【男子編】
心に残っているジュニア① 今年すでに4勝で賞金王まっしぐら! 平田憲聖
「彼こそツイスト打法の申し子!ボクの見る目は正しかった(笑)」(武市) ものすごく素朴で純粋な少年という言葉が似合う“ザ・中学生”って感じの子だったけど、スウィングを見たらまさにボクがやってる“ツイスト打法”そのものだからビックリしたね。だからボクの中では今の成績は必然だと思ってます(笑)
“地響き王子”こと出利葉太一郎(取材 2018年・当時高校1年)
2人目は「出利葉太一郎」選手です。 何が心に残っているかっていうと、とにかくインパクトの強さです。飛ぶジュニアはたくさんいるし、みんなすごく強いインパクトなんだけど、彼の場合は違うんです。 インパクトのときに、地面が揺れるような強さがあって、近くで見てると体全体でインパクトの衝撃を感じるんだ。打つたびに心臓がドキドキしたのをいまでも覚えています。 こんな経験はジャンボさんが練習している風景を見たとき以来の感覚でした。 そして彼のオモシロイ点は、九州ではメジャーなゴルフメソッドの“桜美式”でやっているところ。だからグリップはテンフィンガーなんだよ、これにも驚いたね。
心に残っているジュニア② 地面を揺らすインパクト持つをテンフィンガー出利葉太一郎
「彼のインパクトの衝撃はジャンボさんを初めて見たとき以来の感覚でした」(武市) 飛ぶジュニアがたくさんいたけど、インパクトの強さは彼がナンバーワン! 日本のトップというより世界で戦えるポテンシャルはあると思ってるから、これからもっと注目したいです。
“押し込み王子”こと岡崎錬(取材 2014年・当時高校1年)
最後は「岡崎錬」選手です。 いまは試合にはあまり出れていないみたいですけど、いままで会ったジュニアのなかでトータル的に見てナンバーワンの選手でした。 アドレス、グリップ、スウィング、リズム、バランス、出球、そして人間性……。 すべてにおいて非の打ちどころがない選手でした。そんなにヘッドスピードは速いほうではなかったけど、彼も出利葉くんと同様、インパクトの強さはすごいモノがありました。 背丈もボクと同じくらいの少し小柄だから、より親近感が湧いたってのもあるけど、生まれ変わったら錬くんのようなスウィングしたいな~って思ったくらい印象に残っています。