「狭い道に苦労する存在感も魅力です」。JEEP「グラディエーター」で駆るサーファーライフ
いつでも簡単オープン!そのワイルドさが個性に
「なにせひと目惚れして購入したぐらいですから、乗っているだけで楽しいです。ホイールベースはすごく長いんですけど、海沿いの道ではあまり苦にもならないし、むしろ長距離移動ではよく走ってくれます」。 「グラディエーター」の魅力のひとつが、フリーダムトップと名付けられた3ピースモジュラーハードトップ。軽量なハードトップは簡単に取り外しでき、いつでも陽の光と風を浴びることができる。
「荷台もウェットスーツやボードなどを気兼ねなく積めますし、汚れたらホースで水洗いできる手軽さも魅力ですね。頼れるパートナーです」。
大切な競技機材と一緒に走る喜び。自分だけの移動基地
「唯一の欠点は、東京など都市部での取り回しと駐車です。この大きさですから平面にしか置けない。オーバーフェンダー含めて2m近い横幅なので、狭い道も苦労しますが、その存在感自体がこのクルマの魅力だと思っています」。 村田選手にとって、遠征を含めた移動も仕事の一環。いかに自分の気持ちを整え、競技に集中するかが重要だ。プロとしてどう競技と向き合うかを考え、導き出した結論が「好きなクルマに乗って移動する喜びを大切にする」ことだという。 一般的なユーザーでは持て余してしまう荷台も、商売道具である大切なボードやウェットの格納スペースになり、映像記録を残すための機材を運搬するのにも重宝している。
長い付き合いになりそうな「グラディエーター」
現在の村田選手は8月21日(水)から始まるプロツアー初戦に向けて、練習と準備に余念がない。ただし「サーフィンは楽しむモノ」をモットーに、決して気負い過ぎずにサーフィンライフを送っている。 「約2年前に『グラディエーター』を手に入れましたが、クルマを買い換える予定は全くありません。遠征も、普段使いも、大好きなキャンプもいつも一緒に行きますが、本当によく走ってくれますし、まだまだガンガン乗り倒していきます」。 ちなみに村田選手の実父「おとん」も元サーファー(現役?)でクルマ好き。現在の愛車はレンジローバーだ。ボードもクルマも「モテるか否か」も大切な基準となっており、単なる移動手段ではない、自分の個性を表現するパートナーとして大切にしている。 22歳にして輝かしい経歴を誇り、プロのサーファーとしてデビュー戦を控える村田選手。サーフィンの腕は超一流なのはもちろん、日本では珍しい「グラディエーター」を選ぶあたり、刻一刻と変化する波と対峙する感覚が働いたのかもしれない。 トレンドに敏感な人間は、すでにピックアップの魅力に気づいている。都会で使いやすいとは言い難い半面、どんな自然でも負けないタフさを持っている。そのタフさにプロサーファーとして共鳴する何かがあるのかもしれない。 アントレース=取材 シャガデリック=文
OCEANS編集部