神戸のベーカリーで、リピーター続出の「シュトーレン」4選 パンライターが推薦
神戸在住のパン&スイーツライターがセレクト!
クリスマスの4週間前・アドベント(降臨祭・待降節)から、薄くスライスして食べながらクリスマスを待ちわびる…というパン菓子「シュトーレン」。日本でもすっかり世の中に認知され、近年ではクリスマスシーンになると、ベーカリーをはじめ、パティスリーやカフェでも見かけるように。今回は、神戸のベーカリーが作るシュトーレンの中から、神戸在住のパン&スイーツライター・いなだみほがおすすめを紹介します。 【写真】食パンを焼き終えたあと、毎日シュトーレンを窯で焼いている 神戸の主たるベーカリーでは、シュトーレンを作っていない店はないと言っても過言ではないほど、シュトーレンが大人気。アドベントよりも少し早い11月上旬ころから、あちこちの店頭で並びはじめます。食べ比べする人も多く、お気に入りのシュトーレンがある人も少なくないはず。 まず、紹介する前に、シュトーレンの簡単な歴史を。発祥の地はドイツ東部の町・ドレスデンと言われ、最古の記録は1329年、現在のザクセン地方にあるナウムブルクの司教へのクリスマスの贈り物だと文献に残っているそう。兵庫県では、1924年創業した「フロインドリーブ」のハインリッヒ・フロインドリーブ氏が、神戸に故郷の文化を伝えたい…という思いで作り始められたのが、シュトーレンが神戸に出回ったはじまりと言われているようです。 異国文化が根付いている神戸だからこそ、おなじみの存在として浸透するのが早かったのではないでしょうか。今回、紹介するのはリピーターが多いシュトーレン4選です。売り切れにはご注意を。
レンガ窯で作る「フロイン堂」
岡本の「フロイン堂」(神戸市東灘区)のシュトーレン(3400円)。創業92年のこちらは、「フロインドリーブ」の流れを汲むベーカリー。ノスタルジックな雰囲気の店の奥にあるドイツスタイルのレンガ窯で焼く山型食パンが大人気のお店です。 3代目竹内隆さんが作る「シュトーレン」は、夏の終わり頃からラム酒に漬け込み熟成させた、ドライフルーツとスパイスがたっぷり。生地と具材を合わせ発酵させたら、レンガ窯で焼成。年代物の窯の火まわりのせいか、生地がサクサクッと軽いのが特徴。