日本郵政グループ、増田新社長らが会見(全文6)誰も引き受けないだろうなと思った
真っ先にやらねばならないことは?
朝日新聞:先ほどから信頼回復ということを何度も強調されていますけれども、そのためにやらなければいけないこと、課題というのはたくさんあるとは思うんですが、優先順位付けていく上で、真っ先に待ったなしでやっていかなければならないことは何か教えてください。 増田:具体的に言うと、やはり経済的な価値を毀損したっていうか、乗り換え契約等で経済的な被害を発生させたっていう方がもうすでにおられるわけですから、そういう人たちの被害を回復するというのが一番優先。そういう人たちを放っぽっておいていろんな前向きの取り組みをしたのでも、それはやっぱりいけないし、ああいう人たちがまだいらっしゃるじゃないかっていうことがもう何よりもわれわれに対しての不信感の象徴になると思うんで、それは急ぎたい。 それは全件調査、要するに特定事案だけじゃなくて、やっぱり全件のほうにもそういう可能性がありますので、さっきから言っているように、そちらも優先度を付けてやっていくということですが、それを一方で同時並行にやるというか、そちらが大変、優先されるべきものでありますけれども、それ以外は、やはり私は、言葉としては少し抽象的ではありますけれども、謙虚に、そして誠実に、愚直にということを言いました。それから常に感謝の気持ちを持ってということを申し上げたんですが、今の言葉がきちんと体現されていれば、ご高齢の女性が8割ぐらいだったようですけれども、ご高齢の方に対してああいうような契約を結んでいただくということは私はなかっただろうと思いますので、やはり誠実に、そして一方でいろんなお声には謙虚に耳を傾けて、そして愚直に、それから感謝の気持ちを持って、1つ1つお客さまに対しての応対をしていくということが、一歩一歩の信頼回復につながるのではないかというふうに思います。
総務省と日本郵政の関係性はどうあるべきか
朝日新聞:最後1点、すいません。情報漏洩の問題にも絡むところなんですけれども、総務省と日本郵政の成り立ちからして、なれ合い体質であるという、構造的な問題があるのではないかという指摘は以前からあるわけですけれども、高市総務大臣は今後、いわゆる役員の天下り、役員への天下りというようなことに対して否定的な姿勢を示しています。増田社長も総務大臣を経験したという立場もあるので、総務省と日本郵政の関係性というのはどうあるべきか、あらためて教えてください。 増田:大臣が会見で、取締役への天下りとしての総務省の人間が就任するのはふさわしくないのではないかというふうにおっしゃっていました。私は大臣のご指示に従って、これは取締役等の人事は、実はご承知のとおり、指名委員会であり、取締役会でお決めすることですけれども、私は【ソウ** 01:51:18】としてはやはりそういったところにいろいろお願いしてくれても大臣のご指示にきちんと従って、そういった天下り的なことであったり、それをひいては官民癒着につながるような形に見えるようなことは謹んでいくべきではないかというふうに思っています。 司会::よろしいでしょうか、次の方、いらっしゃいますでしょうか。窓側の一番前の、手をあげてらっしゃる方にお願いします。