アポロ、旗艦PE投資ファンドを準備-過去最大250億ドル調達計画か
(ブルームバーグ): 米投資会社アポロ・グローバル・マネジメントは同社としては過去最大規模となる可能性のある旗艦プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資ファンドを準備している。
アポロは来年の早い時期に設定する予定のこのファンドで250億ドル(約3兆7900億円)を集める計画だ。事情に詳しい複数の関係者が非公開情報を理由に匿名で明らかにした。アポロの11本目となる同ファンドが250億ドルを調達できれば、これまでで最大の運用額となる。同社が昨年設定したファンドは同じ目標額に届かず、2017年のファンドもわずかに下回っていた。
アポロの担当者は個別のファンドに関するコメントを控えた。
来年は新規株式公開(IPO)市場と利下げ環境がPE業界への追い風になると見込まれており、PE投資会社は過去最大規模の資金調達を目指している。ここ数年は投資家への利益分配が鈍化し、資金調達コストが急増したためディールメークは低迷してきたが、幾つかの大規模資金調達計画が控える中でこの資産クラスに対する投資家の関心が高まっていると指摘されている。
一部のPE投資会社は投資からの出口戦略を加速させつつある。アポロは7-9月(第3四半期)決算について、主力PE投資ファンドで「幾つかの大型の現金化」すなわち売却を行った結果、実現運用報酬が21年以来の高水準に達したと説明していた。
原題:Apollo Targets $25 Billion for Flagship Private Equity Fund(抜粋)
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Laura Benitez