スペインと日本で違う「オムレツ」。タマネギあるなしで国民によって好みも
ボカディージョ・デ・カラマレス(イカリングのサンドイッチ)
ボカディージョとはバゲット型のパンに具材を挟んだサンドイッチで、スペインの国民食とも言われています。まるで日本のおにぎりのように朝昼晩…あらゆるタイミングで食べられ、レストランやカフェ、バーのメニューでも見かけ、自家製をお弁当のように持ち歩く人もいます。 具材はいたってシンプルで、生ハム・サラミ・チョリソー・チーズなど1~2種類をはさめば完成。地域ごとにも特色があり、首都マドリードはイカリングフライだけをはさんだダイナミックなボカディージョが有名です。揚げたてのイカはサクサクと香ばしく、味つけは塩のみ。マヨネーズもソースもバターもないのに素材のうま味だけで驚きのおいしさなんです。 スペイン料理は2010年ユネスコ無形文化遺産に地中海料理として登録されています(イタリア料理・ギリシア料理・モロッコ料理とも)。シンプルな調理法が多くどこでもつくれそうなのに、スペインで食べるとおいしさが格別なのは、新鮮な農産物に質のよいオリーブオイルが生かされているように思います。レストランで新しいメニューを試すたびに好きなものが増えてしまい、私のお気に入りリストはまだまだ増え続けるばかりです。
Rita