成果を上げる若手社員の、上司からの信頼を得る「3つの質問法」
「売上」「利益」「生産性」の数字意識をもつ人は信頼される
日本の若者を見ていると、「会社の利益のために働く」という意識が薄いことが少なくありません。それはおそらく、私たち日本人は小中学校などの教育課程の中で、「お金」に関する勉強を、ほとんどしてこなかったからだと考えています。 会社の業績を上げるために、あなたはどんな貢献ができるでしょうか? 営業部だったら売上でしょうし、総務部であれば業務の効率化であり、生産性の向上でしょう。 どの部署にも必ず数値目標があります。ですから「目標を達成してやるぞ!」という高い意識を持ち、達成につながる行動をしている人が評価されます。 もう一つ、数字に対する意識で評価されるのは、「給料以上に働いている」人材です。社内でそんなうわさが立つようになれば、周囲から一目置かれる存在になっていきます。 では給料以上の仕事とは、一体どのようなものでしょうか? 営業職は、会社が定めた目標よりも高い成績を出せば、「給料以上に働いている」ことになります。バックオフィスの業務を担っている人は、「決められた仕事」以上のことをしましょう。 必ずどの部署にも「これをやったら帰っていいよ」という、ルーティンワークや日々の定例業務があると思います。そこにプラスアルファの付加価値をつけると、「給料以上の仕事」になり得るわけです。 何も難しいことをしようと思う必要はありません。散らかっているコピー用紙を整理する、電話をきれいに拭く、困っている人の手伝いをする...なんでもいいのです。 ちょっとした周りへの気遣いを、コツコツ積み上げていけばOK。ささやかでも相手のためになる、ちょっとしたこと。給料以上の"プラスワン"の感覚でいいのです。 けれども、一つだけ大事なことがあります。それは、毎日徹底的に続けるということ。1カ月、3カ月、半年、1年...地道に継続することで、必ず会社の中であなたの良いうわさが立つようになります。 その結果、「給与以上の仕事をしている人」というイメージを持たれる人材になっていくわけです。 もしも給料以上の仕事をすることを「損だ」と考えてしまったら、開かれる道も開かれません。あまりいい未来は待っていないでしょう。今できることを続ければ、必ず30代や40代以降の人生で大きなリターンになることを忘れないでほしいのです。
原邦雄(株式会社スパイラルアップ代表取締役)